5.イケメンプリンセス ページ6
エイコちゃんと対峙する彼女。
家系能力は、確か。
思い出していると彼女の指先から一陣の風が吹く。
気付くと俺は走っていた。
走りながら考える。
どうすれば守れるだろうか。
咄嗟に足元の砂利を拾い、エイコちゃんの足元を狙い投げつける。
『チェルーシルッ!』
途端、砂利は花びらに代わりふわりとエイコちゃんを囲む。
花びらは風に踊り、やがてふわりと舞い落ちる。
彼女の能力は「ラッキースケベ」。
あのまま砂利ではなくエイコちゃんの足元に風魔法が当たっていたら。
ふわふわと舞う花びらを見ながら少しそんなことを考える。
彼女らの方を見るとラキスケちゃんはとても慌てた様子でエイコちゃんに謝り倒していた。
やはり家系能力を制御出来ていないだけで悪気はなかった様だ。
エイコちゃんが少し離れた位置の俺に気付き、駆けてくる。
エイコ「あのっ、あのね」
『砂利、当たらなかった?』
エイコ「う、うん!あの、それでね」
『ならよかった』
俺はエイコちゃんの髪についた花びらに軽くキスをして風に乗せる。
エイコちゃんの方を向き直ると顔を真っ赤にしながらうつむいていた。
...やっぱり、君は可愛くて素敵な遊び相手。
そんな意味を込めて頭をそっと撫でてからアズキちゃんの方に戻る。
アズキちゃんを含め、沢山の仔達が俺たちを見ていた様で甲高い悲鳴のような歓声があちらこちらから上がった。
みんなこーゆーの好きだよね。
アズキちゃんが普段より興奮した様子で目を輝かせて俺に問う。
アズキ「あの、あの仔と付き合ってるの!?」
『んー、内緒!』
クスッと笑ってアズキちゃんをペアに誘う。
真っ赤な顔のエイコちゃんは未だ呆然と立ち尽くしている。
...これだから魔術基礎の実践授業はめんどくさいんだよなぁ!
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推し(つまり箱推し)なので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月11日 17時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ハルさん» ひぇ...ありがとうございます...💞💞不意打ちに弱い夢主君すこってってやってください😊😊 (2021年12月18日 0時) (レス) id: 6adeaaad5d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品好きです!夢主君が相手から攻められるのは照れるとことかが好きです!!更新頑張ってください! (2021年12月4日 12時) (レス) @page35 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ポウさん» ひゃ〜!!!ありがとうございます!!ゆったり続けて行きますので暖かく見守って頂けると嬉しいです(*´˘`*) (2021年10月2日 3時) (レス) id: b262b490af (このIDを非表示/違反報告)
ポウ - もうこのお話大好きです!次どうなるんだろう🤔続き楽しみにしております!これからも頑張ってください! (2021年9月28日 0時) (レス) @page23 id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傚苺やと。 | 作成日時:2021年8月20日 4時