38.ちくちく、ふわふわ。 ページ39
※性懲りもなく薔薇です、ご注意を!!
『相変わらず冷たいなぁ・・・』
ソイ「十分すぎるくらい暖かいでしょ調子乗りすぎ」
ソイはフッと軽く息を吐き出して俺の前にしゃがみ込んだかと思えば俺の足を優しく撫で上げる。
その手つきはまるで慈しむかのように優しい手付き。
それでいて、どこか強引で、その先の涼しげな瞳は何か黒い感情が渦巻いているような、そんな危なげな雰囲気があった。
『・・・!?そ、そそそそ、ソイさん・・・!?』
まぁ、もちろんそんなの俺が耐えられる筈も無くて離れようと必死に暴れる。
このままだと、2人して何処かに堕ちてしまいそうで、ちょっぴり怖かった。
ソイの瞳を見てたら、取り込まれそうだなってギュッと目を瞑る。
でもそんなのはどれも杞憂で恐る恐る薄目を開けると心底呆れた顔のソイが映る。
ソイ「何ビビってんの?手当てするだけだし君にそんな気は起こさないし大体・・・」
その後も何かぼそぼそキュルキュルと続けていたようだったけど、顔の熱と羞恥から来る耳鳴りでそれどころじゃなかった。
漸く顔の火照りが治まって来た頃にチラリとソイの方を見やる。
もう既に応急処置は終わってて、心なしかニヤニヤしてるソイが目の前に座り込んでる。
ソイ「・・・ねぇ」
『なぁに?お礼の催促?ありがとねってば』
ソイ「てばって言われても一回もまだお礼言われてないしというかそうじゃなくてさ」
三日月に細められたソイの目にまたどろりとした欲が渦巻く。
身を乗り出したソイが俺の顔を両の手で包み込む。
熱っぽい吐息でソイが囁く。
ソイ「ホントは、期待、してたんでしょ。どこまでしてくれるの...って」
ソイ「誤魔化したってだめ。Aくんだけの僕には分かるよ」
ソイ「手に取るようにね」
そう言って、ソイの少し骨張って男の子らしい指は俺のたっぷりの恥じらいとほんの少しの期待に震える唇の縁を丁寧になぞった。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推し(つまり箱推し)なので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月11日 17時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ハルさん» ひぇ...ありがとうございます...💞💞不意打ちに弱い夢主君すこってってやってください😊😊 (2021年12月18日 0時) (レス) id: 6adeaaad5d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品好きです!夢主君が相手から攻められるのは照れるとことかが好きです!!更新頑張ってください! (2021年12月4日 12時) (レス) @page35 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ポウさん» ひゃ〜!!!ありがとうございます!!ゆったり続けて行きますので暖かく見守って頂けると嬉しいです(*´˘`*) (2021年10月2日 3時) (レス) id: b262b490af (このIDを非表示/違反報告)
ポウ - もうこのお話大好きです!次どうなるんだろう🤔続き楽しみにしております!これからも頑張ってください! (2021年9月28日 0時) (レス) @page23 id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傚苺やと。 | 作成日時:2021年8月20日 4時