【魔入間】A組のプリン(セ)ス【男主】

24.持ち味 ページ25

首に手を回せと指示をしてコブラツイストがかかることってプロレス以外でも起こるんだなぁ。


呑気にそんなことを考えながらリード達の事を見ていたら本来の目的を忘れかけた。


そういえば俺らはリードをキュンキュンさせなきゃいけないんだった。


クララちゃんはあまりにも無邪気すぎるが故に意識させられないのかもしれない。


リードにだってイルマにだってタイプがあるはずだ。


イルマをキュンとさせたいのにリードと好みのタイプが違った場合何もかも無駄ってことに今気付く。


ポンコツな自分に溜息が出る。


『クララちゃん集合』


クララ「イエッサーボス！！」


リードに聞かれないようにヒソヒソ声で伝える。


『ねぇ、イルマのタイプって分かる？』


クララ「えっと、ね、分かんない！」


うーん、いい笑顔。


クララ「あっ、でも一緒に遊ぶの楽しいって言われた！入間ち遊ぶの下手だから、私ぐらい豪快な方がいいんだってぇ！」


にぱっ、と効果音付きそうなぐらい元気に笑うクララちゃんに少し胸がキュンと鳴る。


やっぱり君の魅力はそれだよ。


『きっと、それってクララちゃんのことだーいすきってことでしょ？変わらなくて良いんじゃない？』


頭を撫でてあげたら念子みたいにすりすりしてくるクララちゃん。


何かが吹っ切れたみたいで何処かへ駆け出していった。


リードの方を振り返ると、どうやら放置されたことにいじけているみたいだった。


ちゃんと待て出来るgoodboyにはご褒美が必要だね。


さて、手のかかるワンコを構いに行くとしようか。

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