13.執念チェイサーズ! ページ14
ドゴォン!と有り得ない音をたてて背後で開く教室のドア。
イチロ「おい!!誰かここに男入って来なかったか!?あのー、目が、アレ!」
『三白眼?』
イチロ「あ?ンだそりゃ。目がこう、あぁもうとにかく目がキレーな奴!」
ココ「ふふ、良かったじゃないか。誉められてるぞ」
『よくないっ!!』
ヒソヒソとココと小声で話す。
ここぞとばかりにからかってくるココの耳を少しだけ引っ張ると擽ったそうに少し身をよじる。
かわいいなココ。
ニロ「ハァッ...ハッ……も、全クラス片っ端から、ま、回るの止めない!?効率、悪いって...!」
イチロ「おい!!居ないのか!!」
『イナイヨ』
イチロ「そうか!邪魔したな」
ニロ「ねぇ今の絶対アイツじゃん!なんでスルーなの!?ねぇ!?」
ニロが焦った様にイチロの腕を引いて引き留める。
それに釣られたイチロがもう一度教室を覗き込む。
覗き込むのと同時に俺はドロドロ兄弟とは反対側のドアへと走り教室を飛び出す。
これが悪手だとも知らずに。
ニロの「居た!奴だ!」という若干失礼な声を背に廊下を駆ける。
少しして、声が全くしなくなったので足を止める。
ほぅっと息を吐き出し、壁に寄り掛かりつつ呼吸を整える。
『なんで追われなきゃいけないのさ...』
「そりゃ、君が逃げるから」
顔のすぐそばにあり得ない音を立てて両手をつくイチロ。
その隣で喰えない笑みを浮かべているニロ。
俺のはじめての壁ドンはこんなに恐怖心を煽るもの、かつ自分が受ける側になってしまった。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!魔入りました入間くんのキャラ全員推し(つまり箱推し)なので嬉しいです!更新頑張ってください! (6月11日 17時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ハルさん» ひぇ...ありがとうございます...💞💞不意打ちに弱い夢主君すこってってやってください😊😊 (2021年12月18日 0時) (レス) id: 6adeaaad5d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品好きです!夢主君が相手から攻められるのは照れるとことかが好きです!!更新頑張ってください! (2021年12月4日 12時) (レス) @page35 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ポウさん» ひゃ〜!!!ありがとうございます!!ゆったり続けて行きますので暖かく見守って頂けると嬉しいです(*´˘`*) (2021年10月2日 3時) (レス) id: b262b490af (このIDを非表示/違反報告)
ポウ - もうこのお話大好きです!次どうなるんだろう🤔続き楽しみにしております!これからも頑張ってください! (2021年9月28日 0時) (レス) @page23 id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:傚苺やと。 | 作成日時:2021年8月20日 4時