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50話:過去編2 ページ10

神威side





___これは、俺がAを好きになるまでの話。








「ねぇ、どれが食べたい?」

『……』


「アンタ夜兎だよね?どこの星に住んでたの?」

『………』


「好きな食べ物とかないの?」

『…………。』






Aをオークション会場から連れてきて1ヶ月位、
必要事項以外は全て無視された。


あんな所に売られてたんだから何か事情があるのは分かってたけど、あれはあんまりだった。




ずっと無表情で何考えてるかわかんないし、

何となく不機嫌そうだし。




当時は俺よりも強かったから何となく気に入らなくて、

それなのに何故か目で追ってしまって、

答えの出ない得体の知れない感情に腹が立って、






今の俺には考えられないけど、俺は彼女が嫌いだった。















そんなある日。






Aの様子がおかしい。

そう気づいたのは彼女がご飯を食べている時だ。




食べている量が明らかに少ないし、どこか苦しそう。






「どうしたの?」

『……別に、どうもしない』






どうもしないわけない。

いつもの無表情の顔を歪めて辛そうに息をしている。


伊達に戦場にいる訳じゃあない。
そのくらいの観察眼はある。






「…!もしかして熱?」




咄嗟に触れた彼女の額はやっぱり熱くなっていた。







早く医務室へ連れていこうと手を引いた時、




『…っ!離して!』


Aは反射的に俺の手を払った。


驚いたような表情を見て、


そういえば家族以外の女に触れたのは初めてかもしれない。








なんてことが頭に浮かんで、少しだけ彼女に触れた手と顔の方に熱が集まった気がした。







___この熱の正体をこの時の俺はまだ知らない。






◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌


更新遅れましたごめんなさい!




2020,10.10 (土)

銀さんおめでとうきびうんこォォォ!

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もへじ(プロフ) - さざんかさん» そう思っていただければ嬉しい限りです。綺麗な形で終わりは迎えられませんでしたが、最後まで読んでくれて、こちらこそありがとうございました! (3月27日 21時) (レス) id: e33c6b9410 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - お気持ちに共感します🥲虚無感のようなものを抱いた作家は、何も言わずに幕を閉じることが多いのに、あなた様は我々読者を慮って下さった🥲✨️本当にありがとう!あなた様はまさしく、神作家だ🥰ときめく話と幸せをありがとう! (3月27日 15時) (レス) @page44 id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - Seleneさん» コメントありがとうございます。そうですね、体調崩さない程度に頑張ります! (2022年8月24日 17時) (レス) id: da658d90ee (このIDを非表示/違反報告)
Selene(プロフ) - お星様が足りません!お体に気をつけてください!待ってます (2022年8月21日 1時) (レス) @page42 id: 447a5b673e (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます!この作品をそんな風に思っていただいて本当に光栄です。これからも応援よろしくお願いします!返信遅れて申し訳ありませんm(_ _)m (2022年3月6日 8時) (レス) id: 89a3943bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もへじ | 作成日時:2020年8月5日 12時

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