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58話:壁ドン? ページ23





なんてことも無いある日のこと。


新しい仕事の案件の書類を阿伏兎に届けるため、私は執務室に向かって歩いていた。


パラパラっとめくってみると、やっぱりまた商談の話らしく、

最近戦場での仕事が少なくて退屈してる私には残念な話だった。



というか、戦闘員の私達が何でこんなことしなければいけないのだろうか。


戦場に行かない時は休みにしてくれたっていいのに。









「あ、A〜!」



角を曲がると、不機嫌な私とは対照的に、やけに上機嫌の神威が手を振ってきた。


一応振り返したが、まだ私は上の空でお腹空いたなぁなんて呑気なことを考えていた。




『神威、この後ご飯……ぎゃぁぁぁぁあああ!』




ちょっと小走り気味に向かってので、いつも通りのハグかと思ったら、



次の瞬間 ドォォォォォンという音を立てて崩れた私の真横の壁。


私の話を聞く素振りもなく放たれた不意打ちの拳に、一瞬命の危機を感じた。





『……え、いや何?!殺す気なの!?』


「あり?思ってた反応と違う」


『どんな反応想像したんだよ』




「ドキドキするー!って赤面する感じ?」なんて言ってへらっと笑った神威。

死を目の前にして赤面する姿を想像するなんて、私のイメージはどうなってるのだろう。


外れかけていたネジが、戦闘できなくてぶっ飛んでしまったのかもしれない。





『あっ、まさか赤面って血にそまった…「ちがうよ」

「女ってこういうの好きなんだろ?」


『顔面の横の壁が崩れ去って冷静でいれる女は少ない
と思う』





壁?とはてなマークを浮かべて、ようやく気づいたように壁に目を向けた神威。




「あぁ、これは力加減が上手くいかなかっただけ」

『は?』




「…壁ドンってやつがしたかったんだ」

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もへじ(プロフ) - さざんかさん» そう思っていただければ嬉しい限りです。綺麗な形で終わりは迎えられませんでしたが、最後まで読んでくれて、こちらこそありがとうございました! (3月27日 21時) (レス) id: e33c6b9410 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - お気持ちに共感します🥲虚無感のようなものを抱いた作家は、何も言わずに幕を閉じることが多いのに、あなた様は我々読者を慮って下さった🥲✨️本当にありがとう!あなた様はまさしく、神作家だ🥰ときめく話と幸せをありがとう! (3月27日 15時) (レス) @page44 id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - Seleneさん» コメントありがとうございます。そうですね、体調崩さない程度に頑張ります! (2022年8月24日 17時) (レス) id: da658d90ee (このIDを非表示/違反報告)
Selene(プロフ) - お星様が足りません!お体に気をつけてください!待ってます (2022年8月21日 1時) (レス) @page42 id: 447a5b673e (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます!この作品をそんな風に思っていただいて本当に光栄です。これからも応援よろしくお願いします!返信遅れて申し訳ありませんm(_ _)m (2022年3月6日 8時) (レス) id: 89a3943bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もへじ | 作成日時:2020年8月5日 12時

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