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54話:猫化 ページ19




目が覚めて、無理やり体を起こし、
歯磨きをして、着替えて、神威を起こしに行く。




それが神威と一緒に寝なかった時の私の朝のルーティーンだ。



今日もまた、そんなルーティーンをこなし、いつも通りに一日がすぎる。








……はずだった。



-----------------------------





『神威〜、起きろ〜、このすっとこどっこい〜』

「…あと5日」

『干からびるぞ』





今日の神威もなかなかしぶとく起きない。

やっぱりいつものベットに引きずり込まれて一緒に寝る流れだろうか。




諦め半分でペチペチ叩いていると、神威が私の方に寝返りを打った。



「え、………何?朝から誘ってるの?」



ただでさえ大きな目をさらに大きく見開いたかと思うと、次に発したのはそんな言葉。



神威の言っていることが理解できなくて、不思議だと伝えるように首を傾げた。



-----------------------------

神威side



ガチャッとドアの開く音がして、静かな足音が近付いてくる。

今日もAが起こしに来てくれた。





『神威〜、起きろ〜、このすっとこどっこい〜』




阿伏兎の真似でもしてるのか、少し低めの声でそんなことを言っている。


俺の事を揺すったり叩いたりして一生懸命起こそうとする姿が、健気で可愛いなぁと思う。




だから俺はいつも寝たフリをしてAに甘えるのだ。

困ってる姿も可愛いしね。





もうちょっと近くに行こう、

そう思って寝返りを打つと視界に映ったのは困った顔のA。





そんないつもの分かりきった流れが俺の脳内で再生されていたのに、


今日は俺の想像の斜め上を行くものが目に映って、

一瞬、何が起こっているか分からなくなった。






「え、………何?朝から誘ってるの?」





俺にかかっている布団を握りしめながら、

分からないというふうに首を傾げたその頭には、




立派な黒い猫耳が生えていたのだから。

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もへじ(プロフ) - さざんかさん» そう思っていただければ嬉しい限りです。綺麗な形で終わりは迎えられませんでしたが、最後まで読んでくれて、こちらこそありがとうございました! (3月27日 21時) (レス) id: e33c6b9410 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - お気持ちに共感します🥲虚無感のようなものを抱いた作家は、何も言わずに幕を閉じることが多いのに、あなた様は我々読者を慮って下さった🥲✨️本当にありがとう!あなた様はまさしく、神作家だ🥰ときめく話と幸せをありがとう! (3月27日 15時) (レス) @page44 id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - Seleneさん» コメントありがとうございます。そうですね、体調崩さない程度に頑張ります! (2022年8月24日 17時) (レス) id: da658d90ee (このIDを非表示/違反報告)
Selene(プロフ) - お星様が足りません!お体に気をつけてください!待ってます (2022年8月21日 1時) (レス) @page42 id: 447a5b673e (このIDを非表示/違反報告)
もへじ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます!この作品をそんな風に思っていただいて本当に光栄です。これからも応援よろしくお願いします!返信遅れて申し訳ありませんm(_ _)m (2022年3月6日 8時) (レス) id: 89a3943bf9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もへじ | 作成日時:2020年8月5日 12時

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