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32話 ページ35

それからは、いろんな所を転々とした。


毎回物騒なところな訳では無い。

もちろん戦場に出る仕事もあったが、お店のお手伝いとか、掃除をしたりとか、安全な時もある。

どこに行っても道具と人という関係が変わることは無かったが、

とりあえずは、普通の生活もできるような状態になった。







そんな感じで3年が経ち、今は14歳。

今度は”暗殺”をしている。




「Aちゃーん、これ次の仕事ー!」

『はぁーい!』



飼い主さんが仕事を持ってきてくれて、それを実行する。

単純でわかりやすい仕事だ。








なんて思えるのも、たくさん殺してきたからなのだろうか。

実際、殺し屋の方が性に合ってる。

できなかった依頼は一つもないし、
他の人よりも一発で綺麗に殺せた。







「ひぃ......、ま、待て!やめてく.......」



何度も見てきた赤い塊と、人の怯える表情。



なんとも思わなくなってしまった自分が少し怖い。




戦うほど強くなっても、


その度に感情が一つ一つ消えていく気がする。



夜兎として、強くなることは嬉しいが、

自分もいつか今まで自分を買ってきた奴らと同じになるんじゃないかと思うと吐き気がした。






「突然だけど、この資料目通しておいて」


私が帰宅するとすぐに渡された資料。

そんなに急ぎの任務なのだろうか。




血に濡れた服を脱ぎながら、

ぼーっと丁寧に束ねられた紙を一枚めくった時、



私は目を見開いた。









(嘘........でしょ…?)




そこには確かに、


見慣れた母親の顔が映っていた。

33話→←感謝



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もへじ(プロフ) - 遺蟲響さん» え、私人殺しになっちゃったんですか。どうしてくれるんですか (2021年4月1日 14時) (レス) id: cd58d01fb4 (このIDを非表示/違反報告)
遺蟲響 - 尊すぎて死にました。どうしてくれるんですか (2021年3月30日 9時) (レス) id: 14356a84aa (このIDを非表示/違反報告)
uardybm1tcracbx(プロフ) - ぴえん〜うわぁ (2020年7月28日 23時) (レス) id: e253de0859 (このIDを非表示/違反報告)
uardybm1tcracbx(プロフ) - 胸キュンがエグいわ…w 『〜が俺の事嫌いになっても、俺はずっと〜を護るから』って破壊力やばいって!! (2020年7月20日 19時) (レス) id: e253de0859 (このIDを非表示/違反報告)
uardybm1tcracbx(プロフ) - miuだよ〜!ニックネーム変わったけど気にしないでっ!魚おぉぉぉっ!!!本当に、泣かせに来てるよねwwマジ、最初っから涙腺崩壊wやばいねー感動ものだよっ!!シリアス大変だけどw頑張ってねー!地獄の底まで応援してるよっ!!!! (2020年7月20日 19時) (レス) id: e253de0859 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もへじ | 作成日時:2020年5月11日 6時

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