団長、そろそろ通報していいですか？

1話：添い寝 ページ3

私と団長は朝に弱い。


なので、いつも阿伏兎が私達を起こしてくれるのだが
今日は忙しいらしく、私が団長を起こさなければならないことになった。




トントン




『団長〜？』



一応外から呼びかけてみるが、案の定起きるわけもない。



『団長〜、起きてくださーい』



中に入り、近くで声をかけてみるが、手応えなし。
それどころか気持ちよさそうに寝息を立てていた。



てか、寝顔かわいいな。
なんでそんなにまつ毛長いんだよ。



『だんちょ〜』



なんてベシベシ叩いてみたり、揺すってみたりしていると、

｢んん……？｣



おぉ！ついに反応あり！




｢…阿伏兎うるさぃ........｣

『誰がおっさんじゃい！』


おっさんなんかと勘違いされた。 ←失礼






(どうしたもんかね……)



阿伏兎は毎日こんなことしてるのか…。(´・ω・)ｶﾜｲｿ



そして試行錯誤しながら格闘すること3分。






｢…ん…A........？｣

『あ！団長！早く起きてくださ…うわぁ？！』




ここぞとばかりに団長の腕を引っ張ったその瞬間、



視界が反転し、気づけば目の前が真っ暗になった。


逆に引っ張り返されて布団の中に引きずり込まれてしまったのだ。



『ちょ…！団長離してください！』



ナニコレヤダコレ

ピクリとも動かないヨ





そのまま抜け出そうと暴れても、腰と後頭部に腕を回され、足も絡まってきてさらに抜け出せない状況。


本人は寝ぼけてやっている上に爆睡。


(どうしよ........)


なんというか、

団長を起きないとか、阿伏兎に怒られるとか、



それよりも体が密着してることに問題を感じる。

2話→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す