団長、そろそろ通報していいですか？

9話 ページ11

神威side


(なんであの小さな少女が........)




不思議に思ってじっと見ていれば、

視線を感じたのか彼女がこっちを見つめてきた。



(........綺麗)


何言ってんだろう俺。
柄にもなくそんなことが頭に浮かんだ。







でも、わかったかもしれない。


強さしか求めていないような目。
俺とおんなじだった。


でも、どこか儚げで、


あの人に




母さんにも似てた。



本当に強いのかもしれない。






｢そろそろ俺も参加しようかな｣

阿｢わざわざお前さんがやらなくてもいいんだぞ？｣

｢いや、俺がやる。面白そうだから｣





そう言って俺は立ち上がって番号の札を上げた。



まだ1億か........



司会｢おお！これは随分若い兄ちゃんだね！

何千万だい？｣




｢10億｣





「「「「……！？」」」」


｢10億出すよ。これ以上の人いる？｣

阿｢おい、！｣

｢提督はどれだけかかってもいいって言ったんだ。

それに、 これぐらいしないとここにいるヤツらは黙
らないだろ？｣






本音を言うと、興味が沸いた。


あの女が無性に欲しくなったんだ。

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