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「あー、…疲れた。」
飛行術に、魔法薬学。その次は美術、ととにかく動き回ったAは、食堂でぐ、と伸びをした。
「…あれぇ、Aちゃんじゃん。」
フロイドは斜め後ろに全力で伸ばしていた手をぎゅっと掴み、さらに後ろに引っ張った。
「…わ、ちょっと。ひっくり返るじゃないですか!やめてくださいよ…。」
「おやおや。すみません、Aさん。」
フロイドの隣には安定的に片割れがいた。
お昼ご飯をご一緒しても?と、ジェイドが尋ねると、Aはええ勿論!と明るく返事をした。
「うわぁ、全部美味しそうです!」
「あはぁ、Aちゃんたら、結構食いしん坊なんだねぇ」
「っ…し、しょうがないじゃないですか!お腹すいたんですもん…。」
彼女が恥ずかしそうにはにかむと、歯並びのいい少し犬歯の尖った真っ白な歯が顕になった。
「ふふ、もし夜にお腹がすいたら、モストロラウンジへお越し下さいね。」
「そうだよぉ、今日の夜来なよ。Aちゃん、1回も来てくれたことないじゃん。サービスするよぉ?」
「えっと…夜はちょっと…。」
「なんで断んのぉ?いっつもそう言って!
もういいよ、今日の7時に俺とジェイドでポムフィオーレまで迎えに行ってやるから。」
「夜を理由にするということは、女性1人で出歩くことに抵抗があるのでしょう?
今宵は僕達がご一緒するので安心です。」
「…で、でも…」
「けってぃだから!絶対行くから待っててねぇ。」
「…、」
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに女子である夢主が入学できているのですか?監督生は何処へ行ったのですか?原作崩壊もいいところですよ (2021年10月8日 13時) (レス) id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年7月4日 17時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
やた(プロフ) - すみません、ご指摘ありがとうございます! (2020年6月28日 22時) (レス) id: d1be96bc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やた | 作成日時:2020年6月28日 21時