47話 ページ6
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｢...一郎は？｣
｢夕飯の買い出しに行っているみたいです｣
食卓の上に置いてある置き手紙を拾って読みあげれば、｢それでは｣と家の外に出ていこうとする三郎くん
｢ちょちょちょちょっと待ってよどこ行くの！？｣
｢決まってるじゃないですか、荷物持ちでいち兄からの好感度を上げるんですよ｣
｢家主もいないのに客人を一人残していくつもり！？｣
三郎くんの手を掴んで制止するも、振り払われる
負けじと現地のコアラのように、三郎くんの片足にしがみつく
プライドは今捨てた
それほど必死なのだ
一人よそ様の家に残されてたまるか
｢離してください｣
｢家に他人置いて出てっていいの！？｣
ふむなるほど、と三郎くんが何か考える素振りをする
｢脳内で天秤にかけてみましたが、いち兄と二人きりになることの方が何億倍も大事でしたので失礼します｣
絶句しているわたしの脇腹に手を添えれば、ペットの犬猫にするかのように、雑に持ち上げられる
｢ぶわ！｣
勢いよく、そのままソファに向かって投げられた
急いで起き上がって振り返るも、もう三郎くんの姿はなかった
｢やられた･･･｣
とりあえず、怪しい行動をしていると思われたくないので、ちょこん、とソファの上に上品に座る
一郎と三郎くん早く帰ってこないかな...
もし今の状況で二郎くんとやらが帰ってきたらどう説明したらいいんだろう
･
･
_そう思っていた矢先、学校から帰ってきた二郎くんとエンカウントしたのだ
なんでこう、願っていないことの方にばかり物事が進んでいくんだろう
初めて会った二郎くんの第一声は、｢泥棒･･･？｣だった
まぁ、そうなるよね
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黒猫 - はじめまして、読ませていただきました！続き頑張ってください(´∇｀) (2019年11月3日 17時) (
レス) id: 18b168acfc (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 幻花さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - えのぐさん» ありがとうございます...！！更新頑張れちゃいます！初寂雷先生！参考にさせていただきます！ (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ﾗーさん» ありがとうございます！これからも期待に添えるようなお話書いていきたいです！引き続きよろしくお願いします！ (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - アオリヒメさん» おお！同じポ女さんですねっ！！ありがとうございます！後々オチアンケート取りますので参考にさせていただきます！ (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とまとん | 作成日時：2019年1月6日 21時
