46話 ページ5
.
「あなたみたいな人が、萬屋になんの用事があるんです?」
あの後、「いち兄のファンの方ですか?帰ってください」と拒絶されたり、交番に電話されかかったりしたけれど、萬屋の名前をだしたら渋々案内を引き受けてくれた
ところで、『あなたみたいな人』とはどう意味だろうか?
少し気になるが高確率で良くない意味な気がするので、尋ねるのは辞めておこう
「ただちょっと、調べてもらいたいことがあるだけだよ」
全く興味無さそうに、彼が「ふーん」と呟く
一郎の弟でも、性格は正反対だ
そういえば、弟が二人いるんだっけ
乱数の妹としてTDDの人達にお世話になっていた頃、そんな話を聞いた覚えがある
名前は二郎と三郎で、確かテリトリーバトルのチームもこの三兄弟で組んでいたはずだ
「えっと...、君は二郎くん?」
そう訪ねた瞬間、目の前の彼の表情がサァッと青ざめる
あ、これ間違ってたやつだ
「お、恐ろしいこと言わないでください!
あんな愚兄と間違えるなんて...!
僕は三郎ですから!」
「わ、わかった、ごめん」
そんなに?とツッコミたくなったが、グッとこらえる
いけない、わたしも自己紹介しなければと、彼に向き直って「わたしはAだよ」と言ってみたけれど、見事にシカトされた
しばらくして、三郎くんが立ち止まり、目の前の一軒家の玄関に手をかける
「ここです」
ここに一郎が...
少し胸が高鳴った
一郎に会うの、久しぶりだな
先に中に入った三郎くんが、「今すぐ来ないと鍵を閉めます」と急かしてきたので、少し頭を下げて急ぎ足で中に入った
700人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫 - はじめまして、読ませていただきました!続き頑張ってください(´∇`) (2019年11月3日 17時) (レス) id: 18b168acfc (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 幻花さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - えのぐさん» ありがとうございます...!!更新頑張れちゃいます!初寂雷先生!参考にさせていただきます! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ラーさん» ありがとうございます!これからも期待に添えるようなお話書いていきたいです!引き続きよろしくお願いします! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - アオリヒメさん» おお!同じポ女さんですねっ!!ありがとうございます!後々オチアンケート取りますので参考にさせていただきます! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とまとん | 作成日時:2019年1月6日 21時