57話 ページ16
「い、いや、いやいやいや、タクシー拾って帰るからいいよ」
「駄目です!
この時間なかなか捕まりませんよ
それに、一刻も早く睡眠をとるべきです」
どうしたらこんな色になるんだろう、と
独歩さんの目の下のクマをなぞれば、「お願いですから」と目を伏せた
「...分かった
でも1つ条件がある、君も泊まってくれ
1人で帰らせるなんてできない」
「...分かりました」
お互い渋々と了承し、即席で泊まれるところを探す
すぐ近くのビジネスホテルに入れば、受付を済ませてエレベーターに乗り込んだ
.
「...いい加減顔上げてください」
「いや、無理だ...!
ほんとすみません俺と同室ですみません
ソファで寝るので許してください
いや、同じ空間にいるのも嫌ですよね、廊下で寝ます」
「もう、そっちのが怒りますから!
ちゃんとベッドで寝てください」
ずっとエレベーターの床におでこをつけていた独歩さんが顔を上げる
運悪く、ダブルベッド一室のみしか空き部屋がなかったのだ
まさか同じ部屋で寝ることになるとは思わなかったけれど、独歩さんなら心配することもないだろう
「...それに、話の途中じゃないですか」
「...ああ、そうだった」
.
わたし達を乗せたエレベーターが、目的の階で停止する
ルームキーに書かれた番号と、同じ数字の部屋の扉の前に立てば、ゆっくりと鍵を開けた
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黒猫 - はじめまして、読ませていただきました!続き頑張ってください(´∇`) (2019年11月3日 17時) (レス) id: 18b168acfc (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 幻花さん» ありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - えのぐさん» ありがとうございます...!!更新頑張れちゃいます!初寂雷先生!参考にさせていただきます! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - ラーさん» ありがとうございます!これからも期待に添えるようなお話書いていきたいです!引き続きよろしくお願いします! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - アオリヒメさん» おお!同じポ女さんですねっ!!ありがとうございます!後々オチアンケート取りますので参考にさせていただきます! (2019年1月20日 3時) (レス) id: 85dbdff21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまとん | 作成日時:2019年1月6日 21時