隣の席の同期が騒がせてる件について。(lrn)

ごめん ページ15

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入社説明会は無事成功を収め、葛葉部長からよくやった！と褒められた。



佐藤「せんぱ〜い、今度の土曜日デート行きたいです！」


ガタッ



隣でローレンが椅子から転げ落ちたが、そろそろこの光景にも慣れてきた。新喜劇の練習でもしてるのかな



『あ、デート行きたいって話ホントだったんだ』


佐藤「えぇ〜？せんぱい嘘だと思っていいよって言ってくれたんすか〜？」



バサッ



隣でローレンが盛大に書類をばらまいた。
葛葉部長が血相を変えてこっちに来た。


あ、ゲンコツ食らってる。痛そ。



『冗談かな〜、って思ってたけど、どこか行きたいとこあるの？』


佐藤「俺はせんぱいとなら何処でも行きたいすけど、Aせんぱい水族館好きって聞きました…ので、水族館とかどうですか？」


『水族館？！行く！！』ｷﾗｷﾗｯ


佐藤「よっしゃ！」


ローレン「………」





昼休み



ローレン「…なぁ」



横を向けば顰め面のローレン。
あれ、なんかデジャブを感じたぞ。




『なに？』


ローレン「なんで佐藤とデート行くの」


『なんでって、デート行こって言われたから…』


ローレン「じゃ、じゃあ、俺ともデートしてくれ。…って言ったら行くの？」


『え…ローレンとデート！？』


ローレン「なんで嫌そうな顔すんだょ…嫌？」


『嫌じゃないけど…ぅーん…』


ローレン「あーぁ。俺お前に弁当作ってやったのになぁ！？」


『あ、それはそれは…』


ローレン「俺とデートくらいしてくれてもいいんじゃね？」


『デートくらい。って…ローレンにとってはデートは軽いものなんだ…』


ローレン「あ、ぃや、ちがっ…！」


『ふーんだ！ローレンは他の女の子とデートすれば良いじゃん！』


ローレン「違うって！なぁ、ごめんて！謝るから、」


『ローレンのばぁぁぁか！』



食べ終わった食器を持って返却口に置く。
いつもはローレンと一緒に食堂を出るけど、今日は1人で出た。




『ローレンのばか』




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