隣の席の同期が騒がせてる件について。(lrn)

デート？！ ページ13

.


3月の下旬
今日は入社説明会の日



いつもカジュアルな服装だが、今日はきちっとフォーマルにした。



続々と新卒ちゃん達が受付を始め、大きな会議室に入ってくる。
机には既に書類が置かれていて、座った新卒ちゃん達は興味津々に読んでいる。



たまにこのキャラクター可愛い。って声が聞こえて心の中でガッツポーズした。



佐藤「せんぱい」


『ん？』


佐藤「今日の説明会が成功したら…お、俺とデートしてくれません？」


『…え、デート？！』



佐藤くんを見れば、手が震えてる。
これからの説明会に緊張して、冗談でも言って気を紛らわそうとしてるのか。



少しでも気が楽になれば、と思い
『いいよ、デートしようか』ﾆｺ

と応えた。



時間になり、説明会が始まった。
基本は佐藤くんが説明して、私が補足する。



みんなの前に立つ佐藤くんの横顔は1年前とは比べ物にならないくらい逞しくなった。



説明が終わり、今度は会社の中を案内する。
どこに何の部署があるのか。また、どんな仕事をするのか。を案内する。




佐藤「ここはゲーム開発部です。ここは今年5〜10人取る予定です。」


新卒「ねぇ、あの人カッコよくない？」
新卒「俺ここ入りたいんだよな…」
新卒「5〜10人って少ないな」



佐藤「ここはキャラクター制作部です。ここは今年取る予定はないです。」


新卒「あ！このキャラクター知ってる！」
新卒「なんかここ他のところと雰囲気違うね…」
新卒「赤髪の人怒られてる…」



佐藤「では次に行きましょう…」





『はーーー、疲れたァ…』



お昼休みに入った。
新卒ちゃん達は、会議室でそのままお昼を取って、午後からは必要な書類などについてを伝える。



私と佐藤くんは、食堂に来た。


ローレンに、この日は佐藤くんと食べるからお昼別で取ってね。と予め伝えておいた。



ちょうど口に運ぼうとしてたプチトマトを皿に落としてたから少なからずショックはあったのかな。1人で昼食取るの寂しいもんね。


食堂を見渡してもローレンの姿が見えない。
他の人と外で食べてるのかな。



.

武者震いよ→←俺も作ろうかな

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す