食事会 そのに ページ46
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そのままくるりと体を回されて、後ろに振り返ると怒りを顕にした女性たちがいた。
『うぇ、な なんでしょうか?』
「アンタさぁ、どこの誰か知らないけど、私達のエリート様方に近付かないでくれる?」
あたしの目の前にいた女性がそう言うと、その女性の取り巻き達が、そうだそうだ!と囃し立てる。
取り巻きを引き連れた女は、ニヤニヤと笑いながら綺麗に巻かれた髪をクルクルと指で遊ばせている。
「それに…アンタ別に可愛くもないじゃない!笑 ブスでデブなアンタより私達の方が可愛いのに、っ」
足元から顔まで舐め回すように見ては鼻で笑われた。
確かにこの人達みんな遥かに整った顔立ちをしている。
スタイルも良くて顔も良い。
普通にモデルや女優ですって言われても納得するレベル…
「Aは可愛いだろ」
徐々に距離を詰められて囲まれている状況の中、一際目立つ低い声が聞こえてきた。
あたし含め、あたしを取り囲む女達が一斉に声の主を見つけた。
「く、葛葉様…」
「うそ…葛葉様だわ!」
あたしを睨んでいた顔が歪に歪み、徐々に青ざめた顔に変わっていった。
『葛葉くん…』
葛葉「俺は、俺たちは顔の善し悪しでAと一緒にいる訳じゃねぇ。…ってかAよりオマエらの方がよっぽどブスでデブじゃね?」
葛葉くんのキツいお言葉に女達はワナワナと唇が震えだした。
自分の良さを自覚していればいる程葛葉くんの言葉が鋭く感じるだろう。
それにこんなにも美形の葛葉くんに言われたらそれはもう立ち直れないレベルに…
しーん、と静まり返った女達。
そこに、
「おっほ、この空気まっず 笑」
「Aこっちおいで」
という聞き馴染みのある声が聞こえた。
女性の群れの中に紛れ込みあたしの腕を引っ張って群れから出してくれたのは、、
『刀也くん…』
刀也「だから待てって言ったのに…怪我はありませんか?」
『大丈夫…ありがと』
「あっ、ローレン様」
「こ これは違くてっ、」
「べ、別に何もないよね?ね〜みんな?」
「うんうん」
女達の焦り声。
初めは何も無かった。って言う声から、あたしが悪いんだ、私達は悪くない!と被害者ヅラの声が上がる。
ロレ「あ゛?」
たった一言。
ローレンくんがキレた。
ビクッと肩を揺らす女達。
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ぅゅ??(プロフ) - あまつかあくまさん» 良かったです!楽しみにしています✨ (7月15日 18時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
あまつかあくま(プロフ) - ぅゅ??さん» ぅゆ??様コメントありがとうございます。投稿は続けさせて頂きます! (7月15日 14時) (レス) id: b53ee9f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - コメント失礼します。続きはもうないってことでしょうか? (7月15日 1時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまつかあくま | 作成日時:2023年7月11日 20時