実体のある御神体ってこと？ (fsm)

期末試験 吸血鬼 ページ28

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《お前は“妖核”を知っているか？》



『1つの体に2つ以上の核があること…』



《そうだ。人間で言うところの多重人格と同じだな。ボクは伏見ガクの体の中で生まれた》



『つまり…お前は伏見ガクってことか？』



《ふんっ、伏見ガクと同じにしないで欲しいね。ボクはボクなんだから。》



『でも体本体は伏見ガクのだろ？』



《お前は“転生”と言うのを知っているか？》



『死んだヤツが前世の記憶を持ったまま生まれ変わることだろ？』



《ボクは転生したんだよ 笑》



『何言って…』



《確かにボクは伏見ガクの体の中で伏見ガクの妖核として生を受けた…だが、前世の記憶を持つことでこうやって伏見ガクの体から抜け出すことができ、核から身体を形成することだって出来る》



『身体を形成…』



《まだ完全体までとはいかないがな…もう良いか？》



靄がまた少しずつAの中に入り始める。



『なんで…なんでAの中にいるんだ？』



《……ボクがボクになるためだよ 笑》



《お前らの行動は常に見られてると思え。次またボクに会った時生きていられると思うなよ》



《今日のボクは機嫌がすこぶる良いからな…
Aを傷付けようものなら存在そのものを消してやるから肝に銘じておけ。》



靄は完全にAの中に入り込んだ。





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A「んぅ、、葛葉くん着替えた？」



『ぃや、、今から』



A「んもぅ、何してるの 笑 早くしてね」ﾆｺ



アイツが出ている間やその直前の記憶が無いのか…？



『あぁ、わりぃ』



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