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ドアの隙間から顔を出した私に、その人は怪訝な顔をした。
「あんた誰？」
え……？
開口一番、あんた誰？
この人、昨日の印象と全然違う。
というか、私のことを覚えてないみたい。
あんたこそ誰だよ！って言いたいのを抑えて、私は冷静に答える。
ここに来たってことは、雅紀くんの知り合いか何か。
邪険にしてはいけないのだ。
「あの、雅紀くんのお友達ですか？」
「そう。まあくんは？」
「まだ寝てます」
「マジで？相変わらずねぼすけだなあ」
グイッとドアをこじ開けられる。
えっ！？
入って来るの！？
「ちょっと待って……っ！」
「で、あんたは誰」
「私は……雅紀くんの彼女で、金井Aと申します……って、ちょっと！」
私が話しているのをスルーして、彼は部屋の中へ入って行く。
待ってよ、雅紀くんはまだ寝てるのに！
「ままっ！待って！」
咄嗟に彼の前に立ち塞がる。
「……何」
「彼は仕事で疲れてるんです、起こさないであげて……」
「嫌だね。俺が来たら起きるでしょ」
「え？どういう」
「まあくーん！あ、いたいた！」
ズカズカと寝室に入って行く彼。
待てこら！
「起きろー、来てやったぞ！」
雅紀くんを揺さぶって起こそうとする彼。
雅紀くんに何をする！？
「やめてって、寝てるのに！」
「だから起こしてんだろ」
「……んー」
「あ、起きた」
うっすらと雅紀くんが目を開ける。
「Aー……」
「ごめんね雅紀くん、この人が勝手に入って来て」
「勝手にじゃねえよ、俺はまあくんの親友なの！」
「チュウしよ……」
寝ぼけ眼の雅紀くんが抱き寄せたのは、私ではなくささみの人。
寝起きでもバカ力の雅紀くんに、細っこい彼が敵うはずもなく。
「ギャー！！！！」
寝室に、彼の悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。
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もここ*(プロフ) - ワンコは予想外でした！カズは亡くなってるのかな、って思ったけどまさかのワンコ！それを知って思い返せば、おねしょとか看病とか…ん？って読んだ時に感じた違和感が納得に変わって凄いって感激。読了後のほわほわ感が半端ない(●≧艸≦)素敵なお話をありがとう！ (2019年3月13日 8時) (
レス) id: a563d1ab23 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈 - あああ〜！最高な物語です！最後のは予測不可能です。独特な発想で新しい物語、素敵です！素晴らしい物話ありがとうございました！ (2018年1月14日 16時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 一気読みしてしまいました。(*´∇｀*) 和くんは何時もどんなときも、形を変えながら依り代を変えながら、時を越えても大好きな雅紀君に寄り添って行くのですね。( 〃▽〃) この主人公ちゃん大好きです。ヽ(*´▽)ノ♪ (2018年1月11日 20時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪カズ＝犬を予想していなかった！？冒頭からバレバレだと思ってたけど違ったんだね(笑)プロポーズしてくれたよ、私も雅紀くんに言われたいｗこちらこそいつも読んでくれてありがとう！また新しいお話が浮かんできたので両立頑張ります♪ (2018年1月7日 10時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪そうなんだよ！だから最初からカズはまあくんの言うことが絶対だったし玄関で帰りを待っていたりと犬モード全開だったの！忠犬だよ〜まあくんにとって主人公が一番だからカズも従うはず。櫻井カップル？考えてもみなかった！ (2018年1月7日 10時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年12月7日 7時
