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「A……」
小さく私の名を呼ぶ声に、胸がキュンと縮む。
雅紀さんが辛い時は、私が支えになる。
だから、怖がらないで。
私は何処へも行かない。
雅紀さんの漆黒の瞳には、私だけがいっぱいに映る。
愛しくてどうにかなってしまいそうだ。
夢中でキスをした。
何度も角度を変えて唇を重ねて、それでも足りなくて、互いに混ざり合うように舌を絡める。
粘膜を擦る音と短い呼吸音が、脳を痺れさせる。
こんなに愛されているというのに、私は何を不安に思っていたんだろう。
やっと離れた唇は、雅紀さんの潤いと熱を帯びたままで。
再び繋がりたくて、私は泣きそうになった。
「約束して……俺から離れないで」
額と鼻先をくっつけたまま。
雅紀さんの囁く声が、鼓膜を震わす。
「約束する……」
「不平不満でも、言いたいことはちゃんと言って」
「はい……」
「俺だけを見て」
「私は……
雅紀さんしか見えない……」
綺麗な瞳が、弧を描く。
もう後戻りはできない。
雅紀さんを知らなかった頃の自分に戻るなんて、生きる意味さえ違ってきてしまう。
お母さんが雅紀さんの下で働いていたのも、私がここで働くようになったのも、きっと運命。
見えない力が私を導いてくれた。
私は確かに、彼の使用人ではあるけれど。
それ以上に、彼の人生に踏み込んでしまった。
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yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪うんうん、やっぱり妖精だったんだあってなる（笑）まず自分と同じ人間だと思えない、神様は不公平すぎるｗ主人公も普通な自分と完璧な雅紀さんとを比べて不安になっちゃうんだろうね。贅沢な悩みだわ(ノ_ ;) (2017年8月24日 0時) (
レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ミカさん» ミカちゃん、感想ありがとう♪わかるっ！腕捲りいいよね、腕の筋とか筋肉の感じとか好き。女子にはない部分だもんね〜！そうそう、不安も不満もなんでも伝えればいいのに我慢するから拗れちゃうんだよね。受け止めてくれる雅紀さんはやっぱりステキ☆ (2017年8月24日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - keiさん» keiちゃん、感想ありがとう♪普通に立っているだけで様になる御前様だからね、運転なんかされた日にはもう…(//Д//)うらやましいっ！次の章でおしまいの予定。最後は幸せにするよ〜☆ (2017年8月24日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪うらやましいよね、ドライブデート。雅紀さんの運転を間近で見てみたい！かっこよくて景色を見るどころじゃないんだろうなあ(*´ω｀*)主人公の不安を雅紀さんが解消してくれるといいね。 (2017年8月24日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 相葉くんがほんとに妖精でも、「やっぱりかあ」ってなりません？（笑）イケメンで性格も良くてお金持ちでレディーファーストもできて。妖精でもおかしくないレベル（笑）でも、だからなのかな？最初は幸せを感じるけど、最後には結局不安になっちゃうのかな？ (2017年8月20日 16時) (レス) id: 6a84b334f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年7月13日 1時
