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「あの、準備って何…」
「雅紀様」
腕時計をチラ見した櫻井さんが、雅紀さんに呼びかける。
今私が話掛けたのに完全スルー。
どうなってんの！？
「そろそろお時間でございます」
「え、もうお！？早くない？」
「元々予定時刻を３分ほど押しておりますゆえ」
「相変わらず細かいなあ、翔ちゃんは」
「申し訳ございません」
ご主人様に向かって綺麗なお辞儀をする櫻井さん。
私にさっき毒を吐いた人とは思えないほどの完璧な執事っぷり。
にしても、３分押しって…
この人たちは分刻みのスケジュールな訳？
人気絶頂の芸人か！
心の中で突っ込んでいたら、お母さんがハンカチで涙を拭きながら言った。
「櫻井さん、Aをよろしくお願いします」
「お任せください」
「え…？何言ってるの、お母さん」
「あなたはこれから雅紀様にお仕えするのよ」
「お仕え？何それ、え？」
ちょっと待って…
さっきから使用人とか指導するとかお仕えとか！
まるで私が雅紀さんのお屋敷で働くみたいな…
「櫻井さんがついて下さるなら安心ね」
「ありがとうございます。
Aさんが一人前の使用人になれるよう、精一杯お力添えをさせて頂きます」
使用人！？
私が！？
ええええーーー！！
「ちょっと待ってください！
櫻井さんもお母さんもさっきから勝手なことを…」
「お城に住みたいって言ってたじゃない、A」
「そんなの子供の頃の夢だよ！何で今！？
それに私には会社が…」
「諸々の手続きは私、櫻井の方で進めさせて頂きます。
Aさんの手を煩わせることは一切ございません」
「そういう問題じゃありません！
そもそもどうして私がそちらで働くことになってるの！」
「A！雅紀様がいらっしゃるのよ、静かになさい」
「ああ、僕のことは気にせずどうぞ、続けて」
ひたすら冷静な執事・櫻井さん、なぜか私に怒るお母さん、そんなやり取りを面白そうに傍観するご主人・雅紀さん。
なんだこれ。
どういうことだ！
嵌められた。
これは完全に罠だ。
お母さんが嘘をついて私を呼びよせたのは、私を騙して雅紀さんのところで働かせるためだったの！？
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沙月(プロフ) - 初コメ失礼しまーす。翔くんが執事って見た瞬間、あの、眼鏡かけてて、毒舌で、ドS（？）の執事を思い浮かべてしまった私は重症でしょうか？ (2019年1月22日 5時) (
レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - オム翔さん» オム翔ちゃん、感想ありがとう♪ご主人様が翔さんにプリプリ怒るんだよ！櫻葉萌え(//Д//)ベッドINって言い方ｗ櫻井さんは「私の御前様になんてこと！ワナワナ」ってなっていることでしょう。なんだかんだ言って主人公の成長を期待しているのよね、櫻井さん。 (2017年5月10日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 皐さん» 皐ちゃん、感想ありがとう♪寝起きのご主人様…映像で見たら破壊力半端ないだろうね(*'д`*)小鳥が指にとまるのはＣＧで（笑）藤村さんに惚れかけた？ｗきっと若かりし藤村はダンディーなイケメンだよｗ翔さんの当たりがきついのはジェラシーかも(^m^) (2017年5月10日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪無事にお茶係の初仕事を終え、ご主人様にも翔さんにもお褒めの言葉を頂いたよ☆いつも怒られてる人に褒められるって泣ける。ベッドに引きずれこまれるなんて、イケメンだから許されることよね(//Д//) (2017年5月10日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪ヨダレヨダレ(゜ー,゜*)とまんないね（笑）！翔さんのアメとムチもステキ☆妄想ばんざい！(○´∀｀)ノ+゜*。櫻井先生とはもどかしいけど、こっちのお話はどんどん進展させるよ！お楽しみに♪ (2017年5月10日 0時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年4月2日 17時
