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持ち帰ろうとしてるって…自分で言うか？
変な奴。
そんなに前から俺のことを思っていてくれたなんてって、感動しちゃった自分がいる。
俺は、自分から攻めたいタイプで。
女から誘われるのは、正直ウザい。
でも、理紗に好きって言われるのは全然嫌じゃなかった。
…けど。
俺は、そんないい奴じゃない。
「ありがとう」
俺が言うと、理紗が顔をパアッと輝かせる。
「でも俺は、君が思ってるような男じゃない」
「え…？」
「俺がロンドンに来たのは、日本に居られなくなったからなんだ」
何故だろう。
ジョージにも誰にも話したことがなかったのに、理紗には言いたくなった。
俺がおかしてしまった、過去の過ちを。
「俺、日本に好きな子がいたの」
「好きな子…？」
「うん。その子、親友の彼女でさ。
幸せになってほしいと思う反面、二人が壊れることをずっと願ってた。
二人を傷付けて、ボロボロにしてやろうって思った。
思っただけじゃなくて、ある人に唆されて実行に移したんだよ。
でもそんなの、うまくいく筈がなくて。
親友には絶交されるし、その子は文字通りボロボロになって…
本当に最低なことをしたんだ」
なんてことをしたんだろうって、今でも思う。
あの時の俺はああするしかなかったなんて、言い訳だ。
院長の誘いを断る方法なんて、いくらでもあったはずなのに。
「その人は今…」
「親友だった男とちゃんと結婚したよ。
結局俺のやったことは無駄だったって訳」
バカみたいだ。
院長に利用されて、俺は全部を失った。
親友も、好きだった女も。
俺は、バカだ。
「可笑しい…」
理紗が、くすっと笑った。
は？
笑うとこじゃねえだろ。
何？この女…
俺の形相に気付いた理紗が、慌てて取り繕う。
「ごっ…ごめんなさい！
バカにしてる訳じゃなくて！
あの…松本さんも人間なんだなあって…」
「あぁ？」
「違うんです！いつも女に不自由してなくて、思い通りに行かないことなんてないんじゃないかって思ってたから…」
んな訳がない。
俺を何だと思ってる訳？
「世の中思い通りにいかないことだらけだね」
「嘘！」
「嘘じゃねえよ。俺が好きになる女は皆翔くんのことが好き。俺の本気の恋は一度だって叶ったことがない」
理紗が心底驚いた顔をする。
そんなに驚くか？
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さーちゃん - あと、幼馴染みも大学生の相葉君もすてきだと思います。よかったら、お友達になってくれませんか? (2017年1月6日 20時) (
レス) id: 9412fa705f (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん - yukoさんの作品をよんで、どれもすてきだなと思います。一番は相葉君の小説が好きです。会社員の相葉君もパティシエの相葉君も大好きです。高校で先輩の相葉君と後輩の主人公で卒業後は美容師の専門学校に通う相葉君を書いてほしいです。 (2017年1月6日 20時) (レス) id: 9412fa705f (このIDを非表示/違反報告)
しょうまい。(プロフ) - yukoさん» 書いてくださるんですね！楽しみにしてます(*´艸`*) (2017年1月5日 23時) (レス) id: 56364eb5ea (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - さねさん» さねちゃん、感想ありがとう♪お返しのチュー？二宮くん、実はオラオラ系だからね。←好きｗ可愛いふたりを好きになってくれてありがとう！社長のお話も書きます！ (2017年1月5日 22時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - kiraさん» kiraちゃん、感想ありがとう♪はじめまして！嬉しいです、ありがとう！お話は一応時系列に並んでいて、次は３人家族になった櫻井家のお話になります。離れていた頃の社長の様子は、社長自身の話や二宮くんの回想で既にちょこっと書いていますので、それでお許し下さい。 (2017年1月5日 22時) (レス) id: 7b49a3b518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年10月10日 0時
