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食べ尽くして、やっと現れた物は。
どこからどう見ても、リングケース。
"Harry Winston"…って…
あのハリー・ウィンストン！？
はい！？
「社長、あの、これ…」
「開けてみろ」
言われるがままに、肌触りのいいビロードのケースを開けてみると。
中から出てきたのは、目映いほどに輝きを放つ、ダイヤモンドのクラシックリング。
状況が飲み込めない。
なぜスイーツの中からこれが出てきたの？
っていうか、何これ！
こんなおっきなダイヤ、見たことないよ！
これでもかってくらい目を見開いて、ケースに鎮座するリングを見詰めていると。
「手ぇ出せ」って、社長がリングを手に取った。
黙って手を差し出すと、私の左手の薬指に、まるで以前からあったようにぴったりとはまるリング。
さすがにずっしりと重い。
センターストーンの煌めきはもちろんのこと、テーパード・バゲットカットのサイドストーンが華やかさと美しさを更に高めて。
キャンドルのあたたかい光を集めて、幾重にも反射して輝く。
きらきらきら。
溜め息が出るほどに綺麗。
まるで異次元。
私の左手だけが違う世界のものみたい。
しばらくの間、指輪にただ見とれていると。
「結婚しよう、A」
社長の声に、我に返る。
顔をパッと上げて、社長を見ると。
社長の瞳も、キラキラと光っているように見えた。
「あっ…そういうこと…？」
「他にどんな意味があんだよ」
「や、もう、びっくりして…あの…」
「嫌？」
「やっ！嫌じゃないっ！」
「じゃあキマリな」
社長が微笑む。
すごく嬉しそうに。
信じられない。
目の前にいる大好きな人が、私に結婚しようって言ってくれた。
こんな所に、サプライズを仕込んで。
社長、そういう柄じゃないのに。
全部、私のために？
いつから準備してたの？
嬉しい。
嬉しい。
もう死んでもいい。
気が付いたら、涙がポロポロ溢れていた。
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yuko(プロフ) - ひびきさん» ひびきちゃん、感想ありがとう♪やっぱりたくさんあるよね、社長さんと恋するお話。ごっちゃになるって呟いてるのを見て、ハッとしたのです。この話は大丈夫なのかと！(笑)大好きと言ってもらえて安心したよ、ありがとう♪ (2016年6月10日 0時) (
レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ひのきさん» ひのきさん、感想ありがとうございます♪誕生日だなんてプライベートをぶっこんですいません(汗)ありがとう！更新頑張ります！ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ちぃ☆さん» ちぃさん、感想ありがとうございます♪楽しみと言ってもらえて嬉しい！最初は社長も相当横暴でしたよね…分析して頂けて感激です。書き手さんなんですね！素敵な作品を読んだら書きたくなるのは私も同じです！私の話は素敵とは言えませんが(^_^ゞありがとうございます♪ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 珠櫻さん» 珠櫻さん、感想ありがとうございます♪生徒会から！？嬉しいです！翔くんもにのも、いつも主人公に振られる話ばかり書いているので申し訳ないです(;´д｀)ありがとうございます！更新頑張ります♪ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - 杏さん» 杏ちゃんへ。大好きだなんて嬉しいわ(T_T)ありがたや。こちらこそよろしくね！！ (2016年6月10日 0時) (レス) id: 8fa3a5d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2016年5月19日 0時
