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｢最近お迎えが来るんだね｣
｢うん、お友達になってもらえたの｣
2人は楽しそうに会話を交わす。
他のクラスメートも、Aに興味があるのだろう。
彼氏か？などという会話さえ聞こえる。
このとき、俺はどうしても彼女を自分だけのものにしたくなった。
いつもの昼休みみたいに。
いつもの放課後みたいに。
俺だけの特別でいてほしい。
とっさに、2人だけの時間が恋しくなった。
｢？心操くん｣
俺は教室に足を踏み入れる。
教卓の前あたりにいるAの腕をぐい、と引っ張ってこっちを向かせた。
クラスメートがたくさんいる。
俺はこういうところが本当に性格が悪いと思う。
｢A、
俺、多分お前のこと好きだ｣
｢！？！？｣
｢｢えぇぇ！？！？！？｣｣
クラスメートは一斉にこちらを向いてざわざわとする。
表情を歪めない俺と、顔を赤くした彼女を取り巻いて教室が響めく。
｢し、心操く、｣
｢帰ろ、A｣
腕を引いて教室を出る。
彼女は口をぱくぱくさせながらも、一切抵抗せずに付いてきた。
どうすればいいかわかんないってとこだな。
そんな彼女を横目に、また話しかける。
｢…嫌じゃないのか｣
｢えっ、いや、本当なのかなって｣
いつかもこんな会話したな、とふと振り返る。
俺達の関係は変わっているようで変わっていないことに気付く。
｢こんなとこで嘘つかねえだろ｣
｢で、ですよね、良かった。
クラスのみんなの前でそんな堂々と…｣
彼女はまた苦笑いをした。
｢嫌どころか…
心操くんのこと好きになってなかったらここまで図太く話しかけに行かないじゃないですか、普通は。｣
｢ああ、あの粘り強さはそーいうことだったのか｣
ははっ、と掠れた笑い声を出せば 貴方が鈍感なのが悪い、と彼女は恥ずかしそうに、けど何か楽しそうに返した。
｢でも、Aと2人の時間がいつからか俺は大事にしたくなった｣
｢最初と全然態度違いますね、心操くん？｣
｢うるせえ｣
お前のせいだ、と言いたい。
2人だけの時間を。
もっともっと。
『興味から始まる私たちの関係は。』
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タナタ(プロフ) - 文章の書き方がとても素敵です！良ければ、ホークス書いて欲しいです！これからよ応援しています！ (2月25日 22時) (
レス) id: 4118c67c05 (このIDを非表示/違反報告)
Syara(プロフ) - 滅茶苦茶面白かったです…!!荼毘くんが最推しなのですが他のキャラクター達も読んでみたところ魅力がたくさん…推しが増えてしまいそうです… (2023年2月2日 22時) (レス) id: ebcd0fa8e6 (このIDを非表示/違反報告)
累 - 鉄哲君の物語の甘酸っぱさに1人悶えておりました！とても良い物語ありがとうございました！ (2021年8月16日 9時) (レス) id: 1eb84dbd89 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 短編もステキです(*´ω｀*)かっちゃん姉弟夢…切ないけどツボです！幸せになってほしい(切実) (2019年2月21日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ - 面白いです!リクエストなのですが、飯田君とオールマイトをお願いします! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 23dcbd0823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八尋 | 作成日時：2017年5月27日 17時
