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２年前。
国を越えた非公式の研究組織のもとに、ひとりの男が人体実験のモルモットとして実験室内で拘束台の上にいた。
数千人を殺した「死神」と呼ばれる殺し屋だった彼は、唯一の弟子に裏切られ捕らえられた。
そんな「死神」に監視の目を欲した研究員は柳沢誇太郎に話し、彼が手配した雪村あぐりを夜間の監視役としてやってこさせた。
そしてもうひとり。
早朝の監視役としてやってこさせられた少女。
「何かコメントしてくれても良いじゃないですか」
「世界一の殺し屋がかまってちゃんか。新事実だな」
「暇なので」
そう微笑む「死神」に、少女は「私はおまえの暇潰しに付き合うためにここにいるわけじゃないぞ」と返しそこにある椅子に座る。
「随分お若いですね。・・・貴方のお名前は？」
「おまえの監視役Ｂだ」
「・・・」
Ｂなのは、あぐりに会った後だと知っているからだろう。
いやそこじゃない。
「名前くらい、教えてくれても良いじゃないですか」
「知らなくても困らないだろう」
「雪村さんと呼び分けるのに困ります」
「ＡとＢで呼び分けられるだろう」
「雪村さんに失礼です」
「私は失礼じゃないのか」
はぁ、とため息を吐き少女は変わらず無表情で答えた。執筆状態：続編あり(完結)
２年前。国を越えた非公式の研究組織のもとに、ひとりの男が人体実験のモルモットとして実験室内で拘束台の上にいた。
数千人を殺した「死神」と呼ばれる殺し屋だった彼は、唯一の弟子に裏切られ捕らえられた。
そんな「死神」に監視の目を欲した研究員は柳沢誇太郎に話し、彼が手配した雪村あぐりを夜間の監視役としてやってこさせた。
そしてもうひとり。
早朝の監視役としてやってこさせられた少女。
「何かコメントしてくれても良いじゃないですか」
「世界一の殺し屋がかまってちゃんか。新事実だな」
「暇なので」
そう微笑む「死神」に、少女は「私はおまえの暇潰しに付き合うためにここにいるわけじゃないぞ」と返しそこにある椅子に座る。
「随分お若いですね。・・・貴方のお名前は？」
「おまえの監視役Ｂだ」
「・・・」
Ｂなのは、あぐりに会った後だと知っているからだろう。
いやそこじゃない。
「名前くらい、教えてくれても良いじゃないですか」
「知らなくても困らないだろう」
「雪村さんと呼び分けるのに困ります」
「ＡとＢで呼び分けられるだろう」
「雪村さんに失礼です」
「私は失礼じゃないのか」
はぁ、とため息を吐き少女は変わらず無表情で答えた。執筆状態：続編あり(完結)
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コンペイトウ(プロフ) - 貴方は相手を泣かせる話を書くのがお上手ですね（褒めてる）更新、無理のない程度で頑張って下さい (2017年4月3日 16時) (
レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドライすぎるアイス | 作成日時：2017年4月3日 12時
