恋は血の様に紅く (ページ26)

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☆ ページ26

家事などを終えて、大ちゃんの様子を確認しようと寝室へ向かう。

山田「大ちゃん…？」

そこに大ちゃんはいなかった。
ふと見ると、窓の鍵か開いていた。そこから出たんだろう。でも、どうして…？
今はそんなことより、大ちゃんを探さなきゃ____！

山田「大ちゃーん！」

いない。パジャマだったし、靴も履けないのに、どうやって…

山田「！！！」

家の近くの公園を見ると、大ちゃんと…

山田「伊野尾ちゃん…？？」

そこには、伊野尾ちゃんに脱がされそうな大ちゃんの姿があった。

山田「な、なにして…」

伊野尾「山田ってさぁ〜！ぶっちゃけどっちなの？」

山田「えぇ？」

伊野尾「大ちゃんのこと！好きなの？好きじゃないの？」

有岡「離して………っ」

ﾁｬｷｯ

有岡「…！」

伊野尾「早く言わないと、俺の大好きな大ちゃん傷付いちゃうんだけど〜」

伊野尾ちゃんは大ちゃんにナイフを向けてそう言った。

山田「い、伊野尾ちゃんことどうなの？こんなことするくらいだから、理由はあるんでしょ？」

伊野尾「あるよ。大ちゃんを愛してるから。俺のものにしたいから。」

有岡「やまらぁ……！」泣

恐怖のあまり泣いている大ちゃん。
許せない。本当に愛してるならこんなこと…

俺だったら絶対にしない！

伊野尾「もうゲームオーバー！！」

有岡「ふえぇ…！ｸﾞｽｯやだぁ！」

伊野尾ちゃんが大ちゃんにナイフを刺そうとした瞬間。

ｸﾞｯ

伊野尾ちゃんの腕を掴み、止めた。