序章 『自由を夢観て』(或夢) ページ1
「待て。雪女よ、何故逃げる？」
蒼目の彼。
「だるい……とっとと終わらせて帰りてぇ」
橙目の彼。
「ほ？ 彼奴見たこと在る顔じゃねーか？ なぁ、田噛ー！」
黄目の彼。
「え、平腹たち知り合いなの？」
水目の彼。
「あぁ、おれと平腹と田噛とは面識があるよ」
碧目の彼。
「何故、彼奴らが逃げ出したか分かるか？」
紫目の彼。
「其処まではちょっと」
「どの道、許可無くこの世に放り出すわけには行かないからね」
「あの娘には、おれが話をするよ」
「そうかい？」
「じゃあ、俺はあっちだ」
「俺も行くよ」
「だるい……、任せる……」
「田噛も行こうぜ!!」
声がする。気配がする。息遣いが聞こえる。
はぁっ……はぁっ……。
なんでっ、居るの……。
なんで、追いかけてくるの？
ボクは正しい。ボクは間違ってない。
……こんな筈じゃ。
違う、彼らは今任務中の筈だもの……まやかし。
ボクは、悪いコトしてないもん。
嗚呼、きっといつぞやの“鏡の怪”だ。
そうに違いない。
ソウニ違い無い。
ボクは、彼らにも、あの都の誰にも、見つからずにこの世に溶け込まなければ……。
そう、自由を夢を実現するために……。
“あの時、逃げれば善かった”
なんて、もう、イヤだから。
『らりる、ゆるれり。謡えぬ小鳥は、射られる前に』
暑いのは。
熱いのは。
嫌い。
あの日を、思い出してしまうから。
憎悪、嫌悪、裏切り、愛憎、脱走……。
本当に醜い地獄は、ヒトの世か、ヒトのココロか。
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ねむねむ - 獄卒乙女さん» 頑張ります!ありがとうございます！ (2017年12月28日 19時) (
レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)
禍瑠魔 - 獄卒乙女さん» 返信遅れて申し訳ありません。はい これからも頑張ります！ (2017年12月28日 14時) (レス) id: 5251f600ae (このIDを非表示/違反報告)
獄卒乙女 - うわあぁぁぁぁ！見つかったァァァァァ！ ← 更新頑張って下さい！ (2017年12月26日 10時) (レス) id: fd426a3898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：禍瑠魔様＋ねむねむ様＋夜妬 | 作者ホームページ：http
作成日時：2017年12月16日 20時
