夢見る人魚【HP】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,137 hit

8 ページ9

"水触れる"

水？また水に触れればいいって？
「ウォンｯ!!」

さっきよりは動けるようになったので腕を伸ばして湖の水に触れてみる。

すると水が蛇のように細く腕に巻き付いて、頭まで昇ってくると頭の傷が逆再生のように治っていく

これは……なんなんだろう、私の脳内では理解できないことが今沢山起きてて収拾がつかない。

「これは…何が起きてるの？」

ただぽかんとしてると湖から水中人が顔を出した
あ、あの時助けてくれた…

「あのっ……「ここにいたのか！ファング！」………この声、ハグリッド？」

水中人はハグリッドが現れると急いで湖に戻ってしまった。
お礼が言いたかったのに、

「おお…！エディス！起きたのか、お前さん具合どうだ？」
あれ、言葉がわかる

「あの、エディスって誰ですか？」
英語話してる…!!

「ん？お前さんの名前じゃろ、まさか忘れちまったのか？」

忘れたも何も、私の名前はAであって、エディスなんて名前は知らない。

「そもそもなんでこんなとこに…もっと安静にしてにゃならんじゃろ、連れてってやろう」

といって私をお姫様抱っこするハグリッド
あ、ハグリッドってこんな匂いなんだ…

ハグリッドはただでさえ大きいのでホグワーツ内を歩くと目立つ、そして私も見られる。

確かにあんな登場の仕方をしたら相当気になる存在にはなると思う
ただあの時の感情は私のものではないと思う、今はそう感じる。

「お前さんにゃ色々聞かなきゃならんからな、ここでまたくたばっちまったら困る」

この世界で私はどんな存在なんだろう、
というか私は一体何者なんだろう

一応人間だけど、マグルなのだろうか
それともしっかり純潔なのだろうか。

緑のグローブってことは、私はスリザリン？

あれ…？ってことは生ハリーが見れるってこと？
生マルフォイが見れる…？

ちょっとまって、生ハグリッドに私抱えてもらってるの？
今気づいたがそうじゃないか！これは生のハグリッドで、ここは本物のホグワーツだ。

さっき頭をぶつけた時、すごく痛かった
ということは夢じゃないしここの世界は本物だ。

すごく恥ずかしく、すごく嬉しくなってきた

「ハグリッド」
「なんじゃ」
「ハグリッドってほんとに大きいね」
「んん？」
「私何も分からない、私の名前ってエディスっていうんだね」
「なんじゃって？！おまえさん、ほんとに覚えてねえのか？！……でもそうだ、今のお前さんの顔にゃあの頃のエディスの面影がない」