もうデンファレに戻れない ページ42
パァンと音がする。左頬がずきんと痛んだ。
私は座り込みただただ見上げる事しか出来なかった。
主「い、いずほちゃん・・？」
「あははっ！！やっちゃったねー！」
「でも、しょーがない！だよな、夏目！」
沢山の人のいつもの笑い声が聞こえる。いつもと変わらないのに、今はとてもいつも以上に辛かった。
「あぁー、あんたがこーなるってのはいつもの事じゃん？何嫌がってんの？ねぇ、お友達の『いずほ』ちゃん？」
何人かが出穂ちゃんを囲み、そう言った女子が出穂ちゃんの肩に乗り掛かる。
「いや、もう友達じゃなくね？手ぇ出したし」
ゲラゲラと笑う男子は私のお腹を蹴った。
「てか、夏目いっちょ言っちゃってよ」
夏「何をっすか？」
出穂ちゃんは暗い顔をしつつ、とぼけた。そして分かったと言うと私の前にしゃがむ。
夏「ユキムー、私はあんたが羨ましかった。羨ましかった、ボーダーにいきなり入って大出世してちやほやされるあんたが・・・憎かった！何で？何で？！あんたなんか所詮おこぼれでしょ？アイドルの事知らなかった癖にっ！私の後ろ歩いてくるだけで良かったのに！」
出穂ちゃんは泣きそうに、しかし苦しそうに言った。
夏「置いていかれそうで許せなかった、どんどん目立って活躍して笑顔が増えるあんたが」
主「い、いずほちゃん・・？」
私は出穂ちゃんを覗き込んだ。
夏「お前なんてもう、消えろ！！仲良くなんてもうしたくないっ！！」
「ぶっ・・！！」
「は、ははははははははっ！！」
夏「・・失礼します、『先輩』」
出穂ちゃんは立ち上がるとスタスタ去って言った、そして周りの生徒の笑い声はまだ響き渡った。
「あーぁ、調子乗るからだよ」
「お前苛められてるって自覚なかったの？」
ギャバギャバ笑いが止まらないのか私は蹴られる。・・いつもの事だ、我慢すれば・・・
主「そ、それじゃ・・・」
何だって変わらない。私は変わりたいんだ、歌手になりたいんだ、マネージャーを続けたいんだ。私はくじけそうだった気持ちを建て直して、にっこり笑った。こういう時、どうすれば良いんだろうか。そう思考を巡らせる。私はそろそろ早退しようと思った。逃げても良いよね。さて、どうする？
私は携帯電話を取り、裏覚えの番号を押す。
主「た、助けてっ！空閑さん！三雲さん！」
するとドカンと何かが横を通り過ぎた。
「大丈夫か？！」
ドアがガラリと開いて制服姿の三雲さんが見えた。
「修、遅いぞ」
主「た、助けてくれた・・」
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ヤンデン(プロフ) - ラピスさん» 遅くなってしまってすみません、コメントありがとうございます！！ (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 1d3d7fbfcd (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 面白いです。頑張ってください (2016年7月27日 15時) (レス) id: 0a8ded5031 (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» にしてもお久しぶりです！コメント嬉しい・・・ (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» 止めて下さいw← (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - んふふ報復なら何時でもできる準備はしてましたよー？さて、夢主ちゃんにしたこと全部やり返したる！ (2016年6月11日 12時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤンデン | 作成日時：2016年3月14日 23時
