アイドルなんて興味ない。part3

言うなれば運命共同体？ ページ47

私と二宮さんは少し笑いあった。二宮さんは笑ったと言うか表情を柔らかくして話してくれた。

主「やっぱり、一回親に連絡とかした方が良いんですかね？」

二「そうしろ、ボーダー隊員がそうなったとバレないうちにな」

主「分かりました、そうします。あ、そう言えば」

私はふと話を切り替えた。私はアイドルの方に初めてこの話題を振ったと思う。

主「何で二宮さんはアイドルになろうと思ったんですか？」

二宮さんは少し顔を濁らせたがキリッとした。

二「それはあいつらも言っていた『雪村いちか』と言うアイドルに憧れたからだ。まあ一発屋だったがな」

あれ？どこかで聞いた事あるような感じの名前。でも私はアイドルに詳しくないから多分、気のせいだと思う。

二「貴様まさか、いちかを知らないと？！人生のほとんどを損してるぞ？！」

主「えっ、そんなに凄い方なんですか」

二宮さんは物凄い驚いてアイドルを知らない私を叱る。

二「そうだ、あの最上や空閑を超えた伝説のアイドル。J-hopから、まさかのアニソンまで完璧。旧ボーダーとの契約が決まって居たが突如アイドルを辞めたんだ。その時、日本中が騒然となったし、アイドルを志す奴も多くなった。俺もその1人だ。いちかみたいなアイドルになって日本中を感動させたいんだ」

私は二宮さんに驚いて尊敬した。

主「凄いですね、そんなアイドルになりたいなんて」

二「そうか？でも、それぐらいいちかの歌は凄かった。一度路上で歌って居たが清歌妙舞だった、それにお前も歌手になるのならそれぐらいの目標を目指すのも良いかも知れないな。夢は自由に持てる。叶うかは知らんが」

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