違和感 ページ45
〜元祖の屋敷 オロチの部屋〜
オ「んっ……。」
大きく背伸びをし、布団を畳む。
今は午前4時。
私以外誰も目を覚ましていない、静かな朝だ。
オ「…………。」
あれからノイズは聞こえなくなった。
一体、何だったのだろうか。
……………まあ良いか。
朝「御早う……オロチ………。」
姉上が眠たそうに廊下を歩いている。
オ「ああ、御早う。姉上。」
そう挨拶すると、私達は縁側に移動する。
すると、
朝「………なんかさ、最近変に違和感がするのよね……。」
と、唐突に姉上が言った。
オ「……違和感？」
朝「そ。自分を失ったような感覚に襲われるの。」
オ「そうなのですか……。」
朝「オロチってお祓い得意だよね？だからさ、お祓いして？」
「お願い。」と両手を合わせて頼み込む姉上。
オ「お祓いが得意な訳じゃ……。」
私も一様妖怪だし……。
朝「いや、本当にお願い。
じゃないと大切な何かを失いそうな気がするの……。」
……まあ、姉上の頼みとあらば仕方ない。
オ「姉上、いきますよ。
『浄化結界』……！」
姉上の周りに結界が現れ、一際大きく輝くと、フッと消えた。
オ「……姉上、どうですか？」
ずっと目を閉じている姉上にそう言う。
朝「ん……オロチ、ありがと。軽くなったよ。」
オ「良かったです……。」
朝「違和感とあとひとつ。何かさ、胸騒ぎがするの。
………危ないかもしれない。気をつけてね。」
オ「は、はい。」
こういう時の姉上の勘は、大抵当たるのだ。
そう返事をすると、姉上はポンと私の頭に手を乗せた。
朝「……何があろうとも、あんたは大切な弟だからね。」
オ「大切な弟……。」
朝「さて。暗い話は終わり！朝食準備するから、手伝ってくれる？」
オ「はい。」
朝「さーて。何を作ろうか？
ご飯と味噌汁と……あ、鮭の塩焼きとー……刺身と柴漬けにするか！」
オ「ずいぶんと豪勢な朝食ですね……。」
思わず、苦笑する。
朝「だってあんたが初めて連れてきた友達だし、もてなさなきゃね。」
オ「……姉上。」
朝「なに？」
振り向いた姉上に、
オ「ありがとう……。」
というと、姉上は目を少し見開き、
朝「どういたしまして。」
と、言った。
その会話を張れないよう聞いていた一人の人物は、小さな溜め息を付いた。
終わり←久々のオロチの姉
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4444 - 続きはまだですか (2018年11月7日 17時) (
レス) id: ce6f578ff4 (このIDを非表示/違反報告)
1111 - 続きまってます (2018年1月4日 18時) (レス) id: ce6f578ff4 (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - 由美さん» そう言っていただけて、もの凄く嬉しいです！見てくださりありがとうございます！ (2017年10月19日 20時) (レス) id: 772879c63c (このIDを非表示/違反報告)
由美 - オロチさん いえいえ！こちらこそいつも読ませて貰ってます！ (2017年10月16日 21時) (レス) id: 24441398c9 (このIDを非表示/違反報告)
オロチ - 由美さん» ありがとうございます！更新スピードは遅いですけど、宜しくお願いします！ (2017年10月14日 16時) (レス) id: 772879c63c (このIDを非表示/違反報告)
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