目は冴えていたみたいです ページ2
あれ。おっかしいな...
中々目が覚めない。ずっと走ってる。
中々道が増えない。ずっと走ってる。
中々疲れない。なぜかずっと走ってる?
とりあえず、線しか見えない世界なので立ち止まって見た。
そしたらすぐそこのゴミ捨て場に、ゴミ袋が2つ転がっていた。
なんじゃこれ。これってさっき起き上がったところに似ているんじゃ、
?「ねえ、なんで逃げたの?」
あー...さっきのF6のひとォ...。
?「このセカイに生まれてきたんだったらまず、主役キャラのこの「僕」には礼儀正しく挨拶するのが基本でしょ、」
腕を組みながら、こちらを上から睨みつけてくるF6チョロ松さんのそっくりさん。
セカイ...?主役キャラ...?
てか、仮におそ松さんでもこんなキャラいたっけ...。
?「あー...もういいや。理解できない戦力外(ゴミ)なら【向こう】で閉じこもってて」
不機嫌そうに、彼はぱちん、と指を鳴らす。
カッコイイな〜と見つめていたら、
さっきまでのっぺりしていた道路にぐるぐると黒い渦が出来始めていた。
んん...?そんなことあるかな出来るのかな。
あっという間に黒い渦、ブラックホールは道路から青い空までを覆いつくしていく。私に迫ってくる。渦が触れたところから壁や道路が消えている辺り、なんだかわからない【向こう】とか言うものへ飛ばされているんだろう。
悪夢よ、醒めたまえ。
でも目の前のブラックホールはどんどん大きくなる。電柱まで吸い込み始めた。
これは悪夢でも逃げておく方がよさそうだな。...ってあれ、
いざ逃げようとしたけれど、身体が動かない。あれ、もしかしてこのセカイとやらって私がゴミ袋落とした時から詰んでた?うそでしょ。というか、悪夢でもいいから何か助かる手段よ与えておくれ。F6チョロ松さんそっくりさんがなんだか悲しそうだけど理由も何も思い当たらないのでとにかく助かる手段を考えよう。夢から起き上がる時っていつもどうしていたっけ。
いや私、今気が付いたけどさ。これはもしかして。万が一だけど。本当に違う世界に来てる...とか。いやあ、ナイナイ。異世界とかって大体もう少しワープした人にやさしい設定が多し最初からゴミ扱いは展開としてナシでしょ。私もそんな小説は書かないから。
...ん〜、目が覚めない。じゃあ、とにかく助けを呼んでみるか。
助けてよ誰か、
【イイ人】〜〜〜!
?「だから君は【主役】になれないんだよ、新チョロ松くん、」
うわ、ほんとに誰か来た。え?
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作者名:みーやん。 | 作成日時:2022年5月17日 22時