９７、貴方side ページ8
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私も思い出したよ、奏人。
あの時の約束。
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奏人「俺と、また…付き合ってよ」
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涙が溢れた。
嬉しくて。
嫌われていたわけじゃなかったんだって。
優しく抱きしめられる私の身体。
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奏人「ごめん…嫌だったよね、俺から振ったのに」
A「ううん…ｯ違うの…！」
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心のどこかでは思っていた。
奏人は私から離れて違う人と幸せになるんだ、って。
奏人が幸せなら、それでいいやって。
自分で自分を傷つけていた。
だけど。
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A「私も、大好きだから…っ！」
奏人「…A」
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私との思い出が、奏人の幸せになるのなら。
もう、我慢しなくてもいいの？
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奏人「A…愛してる」
A「なっ…奏人、その言葉は卑怯だよ…んっ」
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私の言葉を遮るように、奏人は私にキスをした。
それさえも、今は愛おしい。
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奏人「卑怯はなし、ＯＫ？」
A「…うん」
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こくんと頷くと、奏人は笑った。
その笑顔は、いつもより格好良くて。
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ああもう…
貴方から、離れられない。
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momo - 最後ヤバイほど泣きました。 (2018年7月27日 21時) (
レス) id: d8ef60a422 (このIDを非表示/違反報告)
Harry - 毎話 ドキドよんでました読んでました。ぜひ卒業後のエピソードも作って欲しいです！ (2016年1月24日 9時) (レス) id: 1798b31fcc (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ - 途中からめっちゃ泣いた・・・・ちょー面白い！神作だーーー！ (2016年1月6日 2時) (レス) id: beca8f253e (このIDを非表示/違反報告)
プルンプルン - おもろかった〜！(一言でごめんなさい・・・) (2015年5月27日 0時) (レス) id: 67cc3aa9ed (このIDを非表示/違反報告)
ネイ - 途中で泣いてしまいました。でもおもしろかったです！ (2015年3月25日 22時) (レス) id: 819368fdfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｒａｉｔｏ | 作成日時：2013年3月20日 19時
