病み18% ページ19
りく視点
放課後、俺はありさのお兄さんを待っていた
すると下駄箱から小柄で細身の男子が出てきた
体格もだが、顔も何となくありさと似ている
俺はその男子に駆け寄る
りく「あ、あの人違いならごめんなさい。あなたありさのお兄さんですよね?」
秋人「そうだが。何だ?お前」
この人、クールだなぁ
ありさとは正反対だな
りく「ちょっと聞きたい事があるんですけどありさに何かありましたか?学校に全然来ないんです」
秋人「もしかしてお前がありさの彼氏か?」
りく「えっ?」
一瞬にしてお兄さんの顔が冷めた
秋人「やめとけ。死にたくないならありさと関わるな」
は?
死にたくないなら?
りく「それどういう意味だよ。てめぇありさに何かしたらいくら兄弟でも只じゃおかねぇぞ」
秋人「俺の可愛い妹を汚したのはお前だろ?」
可愛い妹?
こいつ重度のシスコンじゃねぇのか?
りく「とにかく明日からありさを登校させろ!!」
秋人「あははははははは!!!!」
りく「何がおかしいんだよ!」
ありさをこんな頭のいかれた野郎のところで生活させていいのか?
秋人「分かった。分かったよ。ありさを登校させる」
ようやく落ち着くとありさの兄は予想外の事を口にした
秋人「そのかわり!!後でお前はありさを悲しませる事になるだろうがな」
りく「どういう意味だよ。それ」
秋人「そのときになれば分かるさ。じゃあ俺バイトあるから」
そういうとありさの兄は行ってしまった
俺がありさを悲しませる?
何の事かは知らねぇがありさが登校してくるならそれで良かった
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作者名:雛 | 作成日時:2018年6月29日 20時