うれしい日々は充分に笑いあっていたい ページ9
優しいんはAの方や、いつも泣くんは俺で、慰めてくれるんがAで。
気づいたらAの頭を撫でてた。
前されたみたいに、女の子触るなんて全然経験ないからすっごい恐る恐るやったけど。
Aは目え細めて「なんや、赤ちゃんになったみたいやなあ」って嬉しそうに言った。
それから、ポツポツと部活で起きたこととか、しんどかったことを打ち明けてくれた。
俺は相槌打つんとかめっちゃ下手くそやねんけどそれでも「そおか」「おん」ってAの言葉ひとつひとつに頷いた。
「こんな話聞いてくれてありがとうなぁ宮くん」
「別に、俺はいつも聞いてもらってたからお互いさまやろ」
そうぶっきらぼうに答えてそっぽを向いた。子どもみたいな照れ隠しやった。
「確かに、いつも泣いてるんは宮くんよなぁ」
そう吹き出した笑顔がほんまに、ほんまに可愛くて。今まで押し込めてた好きが爆発しそになった。
無理や。
やっぱり好きやって。
抑えきれんくなって俯いたらAがどうしたん?って心配そうに聞いてきて、
俺は意を決して言った。
「なあ絶対今やないと思うんやけど、好きや」
言うてしもた。言うつもり無かったけどAが可愛すぎて。お前が悪いんやと髪をぐしゃぐしゃにしてやった。
「…うん、今やないな」
Aは可笑しそうにからから笑って、やめーやと俺の手を押し返す。
なんや、この幸せな感じ。
「やってしゃーないやん!泣くのは反則やろ!?ずるいて可愛すぎるねん!もう全部可愛い!無理!」
支離滅裂に思ってたことをぶちまけるとAが照れたように顔を隠す。
「ちょ、ちょ、ちょ今そういうん耐性ないから普通に照れる…」
そういう顔も可愛くて。
「エッ照れてええで!俺の言うたことで照れて!」
「ちょっと変態っぽいな」
それからはまたずっと他愛ない話。
ずっと見れてへんかった笑顔がいっぱい見れてもしかして今日死ぬんかな?とかちょっと思ってしまった。
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処女作がなんでかランキングに載ってるなんで…(悶絶)
あれの続き近々書こ、
君の温もりにふれたせいかな→←さみしい夜を半分僕に預けて欲しい
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作者名:五百雀 | 作成日時:2021年3月1日 16時