Sweet Lesson2

72 ページ33

よしっ！ 掛けよ





そう思った瞬間





「わっ」






携帯が鳴りはじめて





思わず落としそうになった






画面を見るとひろからでタイミング良すぎでしょって思いながら






急いで通話ボタンを押した







「っもしもし！」







「はは笑 出んのはやくね、もしかして俺からの電話待ってたとか？笑」






「いや！そうじゃなくて…待ってたというか私もひろに電話かけようかなぁって思ってました」






「まじ？すごくね、通じ合ってんね俺ら」







「ふふ笑そうかもしれないです」







「ジム火曜行った？」







「行きましたよー、ひろのかわりに藤ヶ谷さんに担当してもらいましたっ！」






「おー、どうだった？」






「緊張しすぎて、トレーニング集中できませんでした笑」







「ははっなんだそれ笑 ちゃんとしないと痩せれないぞ」






「はい笑 あっでも目標体重まであと2キロになったんです！」






「ええっ頑張ってんじゃん！あともう少しだな」






「はい！ひろからのご褒美期待してます！」






「はは笑 行きたいとこもう決まった？」






「いや、まだなんですけど…」






「ちゃんと決めないと連れてかねーから笑」






「ええっ…そんな」






「ふは笑 嘘だよ、分かりやすく落ち込みすぎ」







「いやだって、とっても楽しみにしてますもん」







「あんまり期待されると俺も困るわ笑」






「ふふ、でも期待しときます笑」






「はは笑 あ、やべそろそろ切らねーと」






「あ…はいっ！研修頑張ってください！」






「ん、ありがと」






「おやすみなさい！」






「おやすみ……あ、A？」






「っはい！」






「…声聞けて嬉しかった」






「っ…//」




「また電話する」






そう言って電話が切れた







最後の最後にひろがそんなこと言うから

心臓がどきどきしてる






「あれはずるいよ…//」






ひろ独特の掠れた甘い声で

爆弾発言されて完全に思考回路が停止







電話する前までうとうとしてたのに

いつの間にか眠気なんてどっかいってた







毛布の中でクッションをぎゅーって

抱きしめて、ずっと収まらないどきどきに耐える私







また明日から頑張れそう







そう思いながら眠りについた

73→←71

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す