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夢主side
「あ、さとみくんずるい!!俺も抱っこする!!」
「いやですー」
私は背の高いさとみくんによって高くあげられる。天井が近い。
莉犬くんは高く上げられた私に届かないのでぴょんぴょん跳んでいる。なにそれ可愛い。
「さとみくん!僕もAちゃん抱っこしたい!」
「ころちゃんは昨日あったんでしょ!俺!抱っこしたい!」
相変わらず飛び跳ねる莉犬くん。隣にはふてくされるころんくん。
「んー!A可愛いなあ〜!ほーらよしよし」
あ、可愛いって言われた。幸せ。撫でているおててが美しいな、なんで眺めてしまう。
「僕のAなのに…」
あっ、尊い。
ガチャ
玄関から音が聞こえる。不審者?!なんて思ったからか毛が少し逆立ってしまう。
「みんなお疲れー!色々買ってきたで」
「Aちゃんどこ?」
新たに2人の登場。スーパーのレジ袋を抱えているのはジェルくん。私を真っ先に見つけようとするのはななもり。くん。通称なーくん。
「ねえ!なーくん聞いてよ!さとちゃん
がずーっとAちゃんのこと抱っこしてて独り占めしてるの!」
「え、なにそれずるいんですけどー!さとみくん」
さとみくんって言った後優しく微笑んで手をこちらに向けた。
一言言わせてもらおう。なーくん、目が笑ってない。
「あ、ハイ」
そのまま私はなーくんに手渡された。
笑ってなかった目は再び光を取り戻し、優しく、とても優しく撫でられる。
あ、すごいめっちゃ気持ちいいところ撫でてくる…。やばい…
気づけばゴロゴロと喉を鳴らしていたのだろう、さっきまで「僕のA…」とつぶやいていたご主人がこちらに気づきさらにしゅんとうなだれた。
一方ご主人の冷蔵庫をあさる者がひとり。
「ねーるぅとくーん?バナナどこ〜?」
「ウッキー!」
そしてそれを見て猿の声真似をするジェルくん。
今や室内にはうなだれていたり、バナナを探したり、声真似をしたり私を取り合ったりなんだりと騒がしい。
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カオスです!!!誰か助けて!!!
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すずねこ - あんなこといいなできたらいいな(転生) (2022年3月29日 14時) (レス) @page30 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - この作品何度見てもキュン死も面白いよぉ やっぱるぅちゃん最高だよなぁ (2021年9月11日 13時) (レス) id: 7557f38ef9 (このIDを非表示/違反報告)
りむ - あ、なんで戻ってきたじゃない。作品面白かったです!僕も佳菜さんみたいに死んでもいい…もう悔いはないです…。はいw (2020年10月31日 20時) (レス) id: 0e29be4cf7 (このIDを非表示/違反報告)
りむ - えへへへ←なんで戻ってきた (2020年10月31日 20時) (レス) id: 0e29be4cf7 (このIDを非表示/違反報告)
柳茶(プロフ) - 佳菜さん» そんな、、恐れ多いです…ありがとうございます!!! (2020年9月2日 12時) (レス) id: 88042d57cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳茶 | 作成日時:2020年3月30日 20時