▽ 柳田さんとの日常 ▽

ちょっぴりSなまささ。　▽　1＿03　 ページ5

藤原said

新幹線降りて

色紙買って

ご飯食べて

体育館着いたけど…。


柳田ファン多すぎる!!!!!!!

なんでアイツがこんなに人気なの？
え？なんで？もう、妬くわ(

まささが何かするたびにｷｬｰ!ってなる。

カッコイイんだけどさ！
わかるよ！分かるけど…。

因みに私の存在は誰にも気づかれぬまま。

まぁ、普段は田舎で看護師やってる奴の顔なんて覚えないよ。


ちょっと眼鏡掛けたりしてるし。


…今、まささの視線がこっち向いてるのは気のせいだよね？すごい痛いんだけど。


バレてはいけないとパーカーを深くかぶり直す。


バレてませんように…。

集合の合図がかかったのか
痛い視線は止み、解放される。

あれから、ちょっと不機嫌そうなのは気のせいであってほしい。


今日の見学で学んだ事は

ファンの人気が高い事と
バレーをしているまささは最強だという事だ。




.


練習は終わり出待ちの人で体育館はいっぱいとなる。

こんなにファンサ応えてるんだ…。すご。

すぐ様、栗さんはこちらに気づいてくれたみたいで笑って手を振ってくれる。そして周囲の熱は上がる。なんてこった。


あっ、まささ。


まささがこちらへ向かって歩いてくる。


誕生日だからか日頃からか分かんないけど
手には沢山の紙袋があって
ちょっと嫉妬した。

あー、こーゆうの見ちゃうと私のなのにってなりませんか!!(


そんな気持ちを抑え、普通のファンのように色紙とペンを差し出し待ち構える。

バレるな藤原A。

目の前にまささがやって来た。

よしっ、今が発動期だ。


『あのぉ、サイン下さい♡♡』

♡2つ付けてやったぜなんて、内心で勝ち誇っていると、色紙にサインではなく文章が。


《なんでいるのバカじゃないのハート無駄に外でつけるなよアホか( ˙-˙ )》


『なんだよ、バレてるじゃねーか』

あ、つい本心が。

やっぱり、といやぁーな笑みを浮かべられる。

『…あとで話すよ』

あれ。逃げようと思ったけど、案外あっさりしてる？

いや、デジャヴだこのパターン。
逃げとけばよかった。

『あの、コイツ監視してもらっていいですか。あの藤原Aなんで｡コイツも誕生日ということでファンサ何でもするらしいです』


ニヤッとこちらを向いて微笑む。

あーもー こんなはずじゃなかったのに。

サインください!!とか写真撮ってください！の声に一つずつ答える。人多いーな(

山本「Sマサ発動してますねー。彼女大変そう」
栗山「こりゃ、裏目だったな」


.

素直通り越して？　▽　1＿04　→←兄妹揃ってお得意の　▽　1＿02　

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