57日目 ページ28
ＮＯside
中原)「なァ、真逆此処に入るのか？」
太宰)「当たり前じゃないか。」
彼らの目の前の札には
"異能特務課"
と書かれている。
ドアをノックすると若い男性が出ていた。
安吾)「お久しぶりですね。
此方へお越しください。時間はないので
話しますよ」
_______Aの過去を
安吾)「この話は極一部の人間しか知りません
それでも、知りたいですか？」
真剣な表情で頷く二人を見て、
坂口安吾は話し始めた……………………………
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Aの過去には裏と表がある。
凄腕の異能者と異能特務課との
間に生まれた少女。
父の異能のおかげで世間を知ることが出来た。
ある時、両親が組合に襲われ死亡。
異能により延命をした母の言う通りにし、
たまたま通りかかったポートマフィアに
拾われる。
たまたま運動神経がよく、
たまたまセンスがあり、
たまたま異能があり、
たまたま賢かったので、
拾われてから
ポートマフィアの幹部にまでのぼりつめた。
そして、生きている母に出会うことが出来た。
このストーリーは良いとこ取りの
表のストーリーに過ぎない。
ここからは裏のストーリーだ。
一見仲の良い夫婦。
しかし、夫は妻のモモが
暇つぶしに見つけたに過ぎなかった。
異能を職業とするモモが
異能者を管理する異能特務課の者と
正体を偽って結婚したらどうなるか。
ただそれを知りたくて結婚しただけだ。
2人はとても教育熱心で、
何時でも世間に出せるよう子供を教育した。
傍から見れば少し厳しすぎるくらいに。
妻のモモがそんな生活に飽きたころ、
例の事件が起きた。
組合に暗殺された事件。
長年、組合としか分からなかった犯人が
判明したのだ。
Aによって。
『犯人は私の母、江戸川モモです。』
ドストエフスキーと組見始める前の日
Aは異能特務課に報告しに行ったのだ。
つまり、この事件は自作自演。
江戸川モモが自分の手で夫を殺したのだ。
偽装をして。
夏目漱石と手を組んで。
幼い頃、母の知り合いとして
組合のメンバーやドストエフスキーなどと
よく出会ったそう。
今回手を組んだのも、それが一因であるだろう
どれくらいであっていたのかは、
異能特務課でも把握出来てない。
父の職場、異能特務課に入り浸ったことは
確認されている。
しかしここにも隠されている秘密がある。
江戸川Aは猟犬の第1号であり、
政府の実験台であった。
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作者名：ゆーき | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月25日 21時
