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☆3話 ページ32

エスポワールの街

たくさんの人

正直に言うと、緊張している

仕事の時は人があまりいない時間に外に出ていたから、こんなにたくさんの人が周りにいたことがなかった

でも、それだけじゃない

街の人「悪魔執事め…」
街の人「また町に出てきやがって…」
街の人「この前も、天使の攻撃を許したくせに…」

突き刺さる無数の視線
無意識のうちに、放たれる殺気

ル「ごめんね、セーレちゃん」
不意に謝られた

『何が?』
謝られた理由がわからなかった
だから、横にいるルカスさんの顔を見上げる

ル「え…だって、嫌な気分でしょ?街を歩いているだけで、無遠慮な視線や殺気を受けるなんて」
ルカスさんが自嘲気味に目を細め、そう言った

『何も悪いことはしていないじゃない』
なんとなくルカスさんから目線を外しながら
私は思ったことをそのまま口にした

悪魔執事とて、完璧ではない
今までに防ぎきれなかった天使の襲撃もあっただろう
でも、悪魔執事達は日々、人類の脅威となっている天使を狩り、人々を守っている
感謝されることこそすれ、恨み言を言われるいわれはない

そう思ったからこその言葉だった

その時に気が付く
ルカスさんがキョトンとした顔で私を見つめていた

ル「フフッ、フフフ…♪」
かと思いきや、急にルカスさんは笑い出す

ル「ありがとう、セーレちゃん」
私が困惑している中
どこか晴れやかな笑顔でルカスさんはそう告げた

正直に言うと、どうしてお礼を言われたのかはわからなかった
でも
『(嬉しそうだし、いっか)』

周りの突き刺さる視線の中、日の光は綺麗だった



ル(何も悪いことはしていない、か…)
綺麗な日の光の下
ルカスは過去に思いをはせる

__どうしてッ!!どうして息子を守ってくれなかったの?!?!
__悪魔執事なら助けてくれると信じていたのだがな
__……最低

思い起こされるのは、遠い日の罵声と、軽蔑の目
いつの間にか、それを仕方がないと思うようになっていた
しかし

"何も悪いことはしていないじゃない"

自分の横を歩く少女を見つめる
無遠慮な視線と殺気に包まれたエスポワールの街を映す彼女の瞳が煌めいて見えるのは
日の光のせいなのか
それとも、彼女が変わったからか

ル(間違いなく、後者なんだろうね)

そう、心の中で呟いた彼は、再び視線を前に向けた



………

貴方達の/貴方様の幸せを、心から
↑新作です
掛け持ち……

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闇桜 - 文哉さん» あ!!ありがとーーー!!! (2月16日 21時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
文哉 - めちゃくちゃおもしろいー (2月16日 21時) (レス) id: 914ed8dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - ルンバを食べるさん» か、神?!?!あ、ありがとうございます…!!めっちゃ嬉しいです!本当にこの作品へのコメなのか?!?!って私の脳内は大荒れですww今のところライト感がないですけど、これからも元気になってもらえるように頑張りますね!! (2月16日 15時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバを食べる(プロフ) - 神…ですか、?読んだだけで元気100倍あそぱそまそになれるなんて神ですよね。神ですよ。 (2月15日 20時) (レス) @page29 id: 7a5ced0b99 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 優月さん» え待ってありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!!頑張りますね♡!! (1月29日 22時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇桜@非ログの民 | 作成日時:2023年12月12日 1時

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