☆2話 ページ31
『私、外に出てもいいの？』
皆さんは忘れているかもしれないが、私は悪魔執事を暗殺するように組織に指示されていた。
しかし私はその指示に従わず、殺さなければいけなかった人達と一緒にいる
つまり死刑確定状態なのだ
だから、私が下手に外に出たりなんかして、組織の人に見つかると色々マズいはずなのだが……
ル「フフフ♪大丈夫だよ、セーレちゃん」
まるでこちらの苦悩を見透かしたかのように片目を瞑り微笑むルカスさん。
なんというか、悪い顔である。
ル「セーレちゃんはきっと、自分がいた組織のことを気にしているんだよね？」
その通りだった。
だから無言で頷く。
ル「その組織はね、我々悪魔執事が潰すように指示されている組織なんだ」
初めての情報に目を見開く
ル「だから、もしセーレちゃんが外を歩いていて、襲い掛かってくる人達がいたら
それはもう、捕まえて"お話を聞かなくちゃ"、ね？」
"組織はいなくなったセーレちゃんを狂ったように捜しているだろうからね"
フフフ、と笑う、ルカスさんの顔が恐ろしい
ル「それに、セーレちゃんも外に出たいんじゃないかなぁって♪」
『ッ………』
さっきと同じ笑顔のはずのそれは、怖さではなく、私に優しさを感じさせる
"いつか、私もこの明るい日の下で、笑顔で、なんて"
まだ私が無感情に人を殺すことしかできなかった時代
そんな日々の中の我儘
貴方は、それすらもお見通しだったのね
ハウ「セーレはどうしたいんだ？」
ふと声がした方に顔を向けると、私を見つめるハウレスと目が合う
その目は優しく細められている
そう、それはまるで、妹を見守る兄のようで……
"お兄様"
『ッ！？』
頭に響く声
この声は、私の声……？
ハウ「セーレ？」
『ぁ、な、なんでもない』
そう、なんでもない
『私、外に行きたい』
なんでもないんだ
溢れ出てきそうなナニかに目を背けるように、私は返事をする
ル「じゃあ、着替えておいで。三階の執事部屋にフルーレ君が服を置いてくれているはずだから」
私の心の中を知ってか知らずかルカスさんが私に告げる
あまりの準備のよさに驚いたのは別の話
……………
べ「いってらっしゃい、ルカスさん、セーレちゃん」
ル「行ってくるよ、べリアン。ここに書かれているものを買ってくるのでいいんだね？」
手にしている紙をヒラヒラさせるルカスさん
それに頷くべリアンさん
そして私達はべリアンに見送られ、エスポワールの街へと足を踏み出した
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闇桜 - 文哉さん» あ！！ありがとーーー！！！ (2月16日 21時) (
レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
文哉 - めちゃくちゃおもしろいー (2月16日 21時) (レス) id: 914ed8dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - ルンバを食べるさん» か、神？！？！あ、ありがとうございます…！！めっちゃ嬉しいです！本当にこの作品へのコメなのか？！？！って私の脳内は大荒れですww今のところライト感がないですけど、これからも元気になってもらえるように頑張りますね！！ (2月16日 15時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバを食べる(プロフ) - 神…ですか、？読んだだけで元気100倍あそぱそまそになれるなんて神ですよね。神ですよ。 (2月15日 20時) (レス) @page29 id: 7a5ced0b99 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 優月さん» え待ってありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！頑張りますね♡！！ (1月29日 22時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇桜＠非ログの民 | 作成日時：2023年12月12日 1時
