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???〜再会の時〜☆1話 ページ30

ル「ねぇ、セーレちゃん。
外に、出てみない?」

『…外……?』
ハウ「外、ですか?」

私はハウレスと中庭にいた。

正確には、ハウレスとランニングをしていて、ちょうど休憩となった時に
ルカスさんが私達に話しかけてきた、という感じだ。

ランニングをしていた理由?

それは……


『これから、私もハウレス達がやっているトレーニングをやらせてほしい』

夜明け前の治療室

白銀の目を赤く泣き腫らした少女は告げた

「は…?」

一方で、その目を赤く腫らした少女を己の腕で囲い、気の抜けたような声を出した、赤と黒の髪を持つ、白衣を着た男

「え、いやセーレちゃん?私言ったよね?君の体は君が思っている以上にボロボロだ、って……」

普段はお茶目なところこそあれ、冷静で頭の切れる彼がここまで取り乱すのは珍しい

しかし、少女はそれに気付いているのか、あえて無視を決め込んだのか、毅然とした態度で告げる

『わかってる。でも本当に傷は偶に痛むだけだし、じっとしているのは落ち着かない。
それに、貴方達は日々命を削って天使を狩っているのに私だけのうのうと守られたままでいるわけにはいかない』

「そんなこと……」

気にしないでいいのに、と続くはずだった言葉は少女に遮られる

『貴方達は私を家族のように想っていると、守りたいと言ってくれた。
それは私だって同じ』

少女の瞳には強い輝きが、意思があった

数日、数週間前の彼女だったら、きっと考えられなかっただろう

その目を見て言葉を詰まらせる白衣の男

『天使を狩れるだけの力になれないことぐらいわかってる。でも、それでも私は貴方達を守れるだけの力が欲しい』

家族が支え合うものなのなら。

そう言った少女

そんな彼女を一瞥し、諦めたように小さく息をつく男

「わかった。でも約束がある。
無理はしないこと、最初は様子見のためにも体力づくりしかしないこと
いい?」

少女は静かに頷く

これが、少女がランニングをしていた経緯である。


ハウ「外、ですか?」

そして話は冒頭に遡る

ル「そうそう。やっぱりセーレちゃんにとっても、ずっと屋敷でいるのも体によくないと思うんだ」

『そう、なの……?』

ロワンお祖母様と共に過ごしていた時や仕事の時を除き、私はずっと地下室や決められた部屋から出られなかった

だから、外に出るということは私にとって未知の領域

正直に言って興味はある

でも

『私、外に出てもいいの?』

今の私は組織に盾突いている身のはずなのに…

☆2話→←作者です



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闇桜 - 文哉さん» あ!!ありがとーーー!!! (2月16日 21時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
文哉 - めちゃくちゃおもしろいー (2月16日 21時) (レス) id: 914ed8dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - ルンバを食べるさん» か、神?!?!あ、ありがとうございます…!!めっちゃ嬉しいです!本当にこの作品へのコメなのか?!?!って私の脳内は大荒れですww今のところライト感がないですけど、これからも元気になってもらえるように頑張りますね!! (2月16日 15時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバを食べる(プロフ) - 神…ですか、?読んだだけで元気100倍あそぱそまそになれるなんて神ですよね。神ですよ。 (2月15日 20時) (レス) @page29 id: 7a5ced0b99 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 優月さん» え待ってありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!!頑張りますね♡!! (1月29日 22時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇桜@非ログの民 | 作成日時:2023年12月12日 1時

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