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☆2話 ページ17

私は見張り台から飛び降りる。

空中で体制を整え、中庭に着地する。

しかし

___ストッ

『ッ!?』

まるで自分の後を追うかのような着地音。

「クフフ。まさか飛び降りられるとは思っていませんでした。まるで、やんちゃな仔猫さんみたいですねぇ。」

『・・・』
冷や汗が伝う。
さっきから色々なことが同時に起こりすぎて、頭の中がグチャグチャだった。

そもそも、私はここで生きることを正式に許された身。
それなのに、目の前の彼はこう言った。
“勝手に人の屋敷に侵入して。”と。
その台詞が出てくるということは、彼も悪魔執事の一人なのか?

しかし、如何やら私には悠長に事態を把握する余裕すらないらしい。

___ビュッ

風を切る短刀。

体を仰け反らせて避ける。

もし、彼が悪魔執事ならば、私は彼を傷付けられない。

閃く短刀は、私を傷付けることを一切、躊躇わないけれど。

・・・・・・・・・・・・・・・

一方その頃

ミ「珍しいな、ルカス。お前が私を呼び出すなんて。」
ル「まぁ、私が一番適任かと思ってね。」

ルカスがいる治療室にミヤジが来た。

ミ「・・・・新しい悪魔執事でも来たのか?」
ル「うーん。流石だねぇ、ミヤジ。まぁ、新しい悪魔執事が来たのではないのだけど。女の子を一人、ね?この屋敷で住まわせたいなって。」
ミ「・・・珍しいな。お前がそんなことを言い出すなんて。まぁ、常に合理的で冷静なお前のことだ。何か目的があるんだろ?」

ル「あーーー」
何処か、気まずそうに視線を逸らすルカス。
そんなルカスを見て訝し気な顔をするミヤジ。

ル「その子はね、まだ13歳なんだ。」
おもむろにルカスは話出す。

ル「確かにあの子は“私達がフィンレイ様に潰すよう言われている組織”にいた子だ。でもね、まだあんなに幼いのに彼女の目は淀んでいた。死ぬことに恐怖ではなく望みを抱いていた。救いたい、と思わされてしまったんだ。だから、」

ルカスはミヤジの目を見つめる。

ル「だから、彼女をここ(デビルズパレス)で引き取ることを決めたのだよ。」

ルカスが口を閉じる。
彼らの間に沈黙が下りる。

ミ「・・・お前の考えはわかった。私はラト君にこのことを伝えればいいんだね?」
ル「話が早くて助かるよ、ミヤジ。」

そして、無事に話は終わり、ミヤジが治療室から出ようとした時だった。


フル「ちょっと!!ラト!?」


ル「今のはフルーレ君の声だよね?ラト君がどうかしたのかな?」
ミ「ッ!!まさか・・・・」

☆3話→←第二章〜少女と執事の日常〜赤髪の執事との出会い〜1話(修正しました!)



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闇桜 - 文哉さん» あ!!ありがとーーー!!! (2月16日 21時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
文哉 - めちゃくちゃおもしろいー (2月16日 21時) (レス) id: 914ed8dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - ルンバを食べるさん» か、神?!?!あ、ありがとうございます…!!めっちゃ嬉しいです!本当にこの作品へのコメなのか?!?!って私の脳内は大荒れですww今のところライト感がないですけど、これからも元気になってもらえるように頑張りますね!! (2月16日 15時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバを食べる(プロフ) - 神…ですか、?読んだだけで元気100倍あそぱそまそになれるなんて神ですよね。神ですよ。 (2月15日 20時) (レス) @page29 id: 7a5ced0b99 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 優月さん» え待ってありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです!!頑張りますね♡!! (1月29日 22時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:闇桜@非ログの民 | 作成日時:2023年12月12日 1時

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