第二章〜少女と執事の日常〜赤髪の執事との出会い〜1話（修正しました！） ページ16
ヒュー
吹きすさぶ風が冷たい。
真夜中
私は、見張り台に立って、夜空に浮かぶ月を眺めていた。
月といっても、もう満月は過ぎたので少し欠けているのだが。
私がデビルズパレスで生きることを許されて、三日が過ぎた。
私は、ルカスさん自らの立候補により、三階の執事部屋にお世話になり、ラムリやナックと一緒に掃除担当になった。
べリアンさん
ロノ
バスティン
ハウレス
フェネス
ボスキ
アモン
ルカスさん
ラムリ
ナック
フルーレ
悪魔執事達は皆、私のことを笑顔で受け入れてくれた。
名前も好きなように呼んでいいと言ってくれた。
でも、矢張りまだ信用してくれていないのか、何やら隠し事があるらしい。
思い出すのは三日前。
私は皆の自己紹介や悪魔執事についての説明を受けていた。
ル「あっ、ちなみに悪魔執事の人数は13人だよ♪」
『13・・・あれ・・？残りの二人は？』
その場には11人しかいなかった。
ル「あぁ。それは・・・」
そういうと、彼は僅かに目を泳がせる。
“あぁ、言いづらいのか”
そう思った私はあえてその時、何も聞かなかった。
(でも、やっぱり隠し事をされるのはいい気分ではないわね)
冷たい風が頬を撫でる。
私は、嘗て命を狙おうとした身。
信頼しろ、というほうが可笑しいのだろう。
でも
(家族だと思っていいって、言ってくれたのにな・・・)
ぼんやりと物思いに耽っていた時だった。
『ッッ！！』
本能的な、何か。
咄嗟にその場を飛びのいていた。
頬を無機質な何かが掠め、血が伝う感触。
「クフフ。貴方、強いんですねぇ」
ピンク色の髪を三つ編みにし、短刀を両手に構える不思議な雰囲気の男。
「今のは殺せたと思ったんですけど。まぁ、その方が壊しがいがありますね。」
『・・・誰？』
私の声は自分でもわかるぐらいに硬かった。
それだけ、身の危険を感じていた。
全く、気配が感じられなかった。
自分で言うのもどうかと思うが、私は決して弱くない。
それなのに、だ。
そもそも、私は今、一切武器の類を持っていない。
丸腰なのだ。
圧倒的に不利。
「誰？面白い事を言いますねぇ。それはこちらの台詞ですよ。貴方こそ誰ですか？勝手に人の屋敷に侵入して。はぁ、やっと満月が終わって気分が良くなったと思ったのに。これじゃあ台無しですね。まぁ、壊せるものを探していたのも事実ですけど。」
そう言って、目の前の男は狂気を感じる微笑みを浮かべる。
その笑顔を見た私は
見張り台から、飛び降りた。
☆2話→←色々(本編ではないですが、読んでくれると嬉しいです）
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闇桜 - 文哉さん» あ！！ありがとーーー！！！ (2月16日 21時) (
レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
文哉 - めちゃくちゃおもしろいー (2月16日 21時) (レス) id: 914ed8dfa2 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - ルンバを食べるさん» か、神？！？！あ、ありがとうございます…！！めっちゃ嬉しいです！本当にこの作品へのコメなのか？！？！って私の脳内は大荒れですww今のところライト感がないですけど、これからも元気になってもらえるように頑張りますね！！ (2月16日 15時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバを食べる(プロフ) - 神…ですか、？読んだだけで元気100倍あそぱそまそになれるなんて神ですよね。神ですよ。 (2月15日 20時) (レス) @page29 id: 7a5ced0b99 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 優月さん» え待ってありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！頑張りますね♡！！ (1月29日 22時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇桜＠非ログの民 | 作成日時：2023年12月12日 1時
