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No.19 ページ22
3人がある程度逃げた｡
自分も逃げよう､そう思ったとき
A「あっ!」
足を滑らせて転んでしまった｡
山賊1「もう逃げられんぞ｡」
山賊2「覚悟してもらおうか･･･｡」
そこへ爽やかな青年の声が響く｡
??「待て!」
山賊3人が振り向き土下座をする｡
??「おなご1人に対し落ちぶれたとはいえ侍が3人でかかるとは何事だ｡」
狼狽える3人｡
山賊1「恐れながら､浩太様｡」
1人が提言する｡
浩太「なんだ｡」
山賊1「この娘を浩太様の影武者にしてはいかがでしょうか?」
浩太「影武者に?ふむ…。おなご、こちらを向け。」
Aは言われたとおり浩太という男のほうを向く。彼は一歩一歩近づいてくる。そしてAの顔をまじまじとみつめこういった。
浩太「確かにこのおなごなら、拙者の影武者ができそうだな。おなご、命の代わりに拙者の影武者をせい。断るなら切り捨てようぞ。」
Aに「断る」という選択肢はなかった。
A「わかりました、貴方様の影武者をさせていただきます。」
浩太「ところでおなご、名はなんと申す。」
不意の質問にAは言葉を詰まらせる。Aは悩みぬいた末こういった。
A「結、です。周りからはお結と呼ばれています。」
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作者名：さすらいの作者 x他1人 | 作成日時：2017年2月12日 22時
