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ある朝目が醒めるとどうしてか、やけに多い足が目を惹いた。
自分は巨大な毒虫に成っていた。
―――――父と、母と、妹が居た。
父と母は気味悪がる中、妹だけが甲斐甲斐しく自分の世話を焼いた。
そのうち唯一の救いだった妹も自分を睥睨するようになった。
母は怒鳴り罵声を飛ばし、父は気味悪いと手にした林檎をぶつけて来た。
少し痛かった。
遂には見捨てられ、何時の間にか悪臭の漂う静かな館に一匹になった時、あの男は現れた。
悪魔のような男だったが、毒虫の自分は彼の思想に中てられた。
うすら笑みを浮かべて差し伸べられた男の手の上に乗せられたのは。
毒虫の足でも無ければ健康色な人の手でも無い。
其れは赤黒く悪臭のこびり付いたか細い角ばった手だった。
嗚呼之成るは罪なのだ!!
自ら招きよせた病だったのだ!!
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しおです。
久ちゃんと社長が好きです。
絶望名人とまで謂わせたカフカさんもすき。執筆状態：連載中
ある朝目が醒めるとどうしてか、やけに多い足が目を惹いた。自分は巨大な毒虫に成っていた。
―――――父と、母と、妹が居た。
父と母は気味悪がる中、妹だけが甲斐甲斐しく自分の世話を焼いた。
そのうち唯一の救いだった妹も自分を睥睨するようになった。
母は怒鳴り罵声を飛ばし、父は気味悪いと手にした林檎をぶつけて来た。
少し痛かった。
遂には見捨てられ、何時の間にか悪臭の漂う静かな館に一匹になった時、あの男は現れた。
悪魔のような男だったが、毒虫の自分は彼の思想に中てられた。
うすら笑みを浮かべて差し伸べられた男の手の上に乗せられたのは。
毒虫の足でも無ければ健康色な人の手でも無い。
其れは赤黒く悪臭のこびり付いたか細い角ばった手だった。
嗚呼之成るは罪なのだ!!
自ら招きよせた病だったのだ!!
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しおです。
久ちゃんと社長が好きです。
絶望名人とまで謂わせたカフカさんもすき。執筆状態：連載中
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ぱなぱな - 面白いです！更新待っています！ (2018年2月4日 17時) (
レス) id: 5128d6820f (このIDを非表示/違反報告)
春夏秋冬 ハイラ(プロフ) - とっても面白ので、更新頑張って下さい！ (2017年5月12日 0時) (レス) id: c5f9206dbb (このIDを非表示/違反報告)
獅鳳 - 面白かったでした！！続き気になります！！更新待ってます！！ (2017年1月1日 14時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - とってもとっても続きが気になります！ 更新お願いします！ (2016年10月14日 11時) (レス) id: 22b43887b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩かまぼこ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naki06281/
作成日時：2016年7月27日 15時
