第七十三魔(カルエゴside) ページ30
ポフンッという音と共に職員室に戻される
私はデスクに向かった
そして……
「っ……!」
「ヒィッ!」
机に頭を打ち付けた
周りから怯える声がしたがそんな事はどうでもいい
そう、それは先程の使い魔授業での話
私は屈辱にも入間の使い魔としてこれまた屈辱的な愚行の数々をやらされていた
フリスビー?
ダンス?
何が使い魔はパートナーだなめてんのかあの新任
体力も底をつきようというその時だ
「バウッ!」
ウァラクの使い魔ファルファルが今にも襲いかからんとしていた
普段なら足元にも及ばない獣も今は体格差のせいで大きく見えた
「え……」
「バウバウ!」
(んなぁっ!?)
ファルファルは素早く私を追いかけてくる
私はすかさず逃げ出した
「ファルファルー!」
その後ろではウァラクがファルファルを捕まえようと追いかけてくる
だが私にはわかる
奴は一見ファルファルを追いかけているが目が私を追いかけている
珍獣共め……
とにかく逃げなければ……
が、その時だ
体が何が柔らかい物にぶつかり、これまた柔らかい何かに乗っかる
何だ?
上を見るとハドラがあっ……と言い目を見開いて顔を火照らせていた
何故?
そもそもこの柔らかい物はなんだ?
何回もハドラと土台を見る
そして漸く気づいた
否、気づいてしまった
私は今、ハドラの胸に乗っている
「っ……!すっすまない!」
「いっ、いえ!気にしておりません!」
すぐさま私達は顔を背けあう
何をしてるんだ私は!
チラとハドラを見れば顔を先程よりも火照らせ、目は潤んでいた
何てことだ
私はとんでもないことを……!
が、そんな事を考える暇すら与えられず
問題児共め……!
周りを考えることも出来んのか!
止めに入ろうとしたその時私は固まってしまった
一足早くハドラが止めに入ったのだがその胸がたゆんたゆんに揺れていたからだ
おかしい、普段ならあんなに胸はなかったはず
なのに何故
……まさか普段は晒しを巻いていたのか!?
それが私がぶつかったせいで……
私は全身から血の気がひいてしまった
生徒の人権を損なうようなものだぞ!
それもよりにもよってハドラの!
最早何と言って謝罪すれば……!
が、使い魔達の咆哮でハッとする
そうだ、今はアレを止めなければ……!
私は使い魔を殴り飛ばし地面にめり込ませた
次にサブノックを殴った
そして血を吐いて倒れるアスモデウスを戒めと嫉妬から往復ビンタをかまして起きたのを確認して再度拳骨を食らわせた
そして厳正に新任に指導をしたのだった
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闇鍋ソース(プロフ) - 乾 巽さん» ほんまや(°▽°) (2019年12月15日 20時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 九十一が抜けとるよ! (2019年12月15日 20時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» あれなんすよ、怠け者・セッx中毒・金遣い荒いの三拍子なんすわ (2019年12月13日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 召集3日後はエグいてぇwww (2019年12月13日 22時) (レス) id: 1c2f6eb773 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 神田・スカーレットさん» キング・オブ・ドクズ!最低最悪糞兄貴ハドラ・メフィストをよろしくね! (2019年12月13日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年11月21日 16時