第七十一魔 ページ28
(かっ、かか、カルエゴ卿が!わ、わたわた、私の、む、胸に!)
未だに現実を飲み込めない私の周りをライラプスが心配そうにうろちょろと歩き回っていた
「すまないライラプス……私は大丈夫だぞ……」
そう言って優しく撫でてやれば不安げながらも彼は笑ってくれた
しかし……
しかしながら……
モフモフだった!
柔らかかった!
可愛かったぁぁぁぁ!
無礼とは重々承知だ!
故に、こう考えてしまう自分すら恨んでしまう
が、正直もう抱き締めて撫で撫でしたかった!
昔から使い魔がそこらじゅうを徘徊し、世話をしてくれていたので私は本来モフモフに目がないのだ
だが悪童の園に入ってからそう言う仕草は一切しなくなった
馬鹿にされるし、何より私に可愛いものなど似合わないし……
そう考えていると自然と心が落ち着いてくる
そうだ
今は使い魔授業中
真剣に励まねば
その時だ
「もう面倒だ!直接対決と行こうではないか!」
「いいだろう!その馬まとめて絞め殺してくれる!」
「ちょちょっ、何やってるの!使い魔は競うものじゃ……」
「「喧しい!」」
気づけばサブノックとアスモデウスが使い魔をけしかけて戦おうとしていた
あの馬鹿共!
周りが見えていないのか!
「全員避難しろ!巻き込まれるぞ!」
「退避!みんな早くっ!ハドラちゃん!」
「私はあの馬鹿を止めてきます!ライラプス!お前は待機だ!」
ライラプスはキチッと座って待機していた
広場な以上、より強力な魔獣をけしかければ更に被害が拡大する……!
その前に穏便に事を済ませなければ……!
「アスモデウス、サブノック!今すぐ決闘を中止しろ!周りが騒いでいるのが見えんのか!」
「黙っていろハドラ!これは男の勝負!口を挟むでない!」
「そうだハドラ!だから……ゴフッ……!?」
「どうした主!」
「アスモデウス!?」
何故かアスモデウスが血ヘドを吐いて倒れた
な、何だ?
しかしそんな事を考える暇なく使い魔達が咆哮をあげた
(まずい!)
主人の指示を失えば使い魔は暴走する!
睡眠毒もこれではかけても一帯が一部更地になってしまう!
こうなったらせめてサブノック達の身柄だけでも守らなくては!
私は辺りに
が、
「粛に。」
低い声と共に使い魔状態のカルエゴ卿が現れたかと思えばその体の何百倍もあろう使い魔を素手で殴りめり込ませた
「フンッ、見ておれんな。」
カルエゴ卿は振り向くとサブノックに拳骨を
アスモデウスにはビンタをして起こした後に再度拳骨を食らわせた
流石カルエゴ卿
何と慈悲深き鉄槌だろう
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闇鍋ソース(プロフ) - 乾 巽さん» ほんまや(°▽°) (2019年12月15日 20時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 九十一が抜けとるよ! (2019年12月15日 20時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» あれなんすよ、怠け者・セッx中毒・金遣い荒いの三拍子なんすわ (2019年12月13日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 召集3日後はエグいてぇwww (2019年12月13日 22時) (レス) id: 1c2f6eb773 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 神田・スカーレットさん» キング・オブ・ドクズ!最低最悪糞兄貴ハドラ・メフィストをよろしくね! (2019年12月13日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年11月21日 16時