蛇竜は番犬に恋をする (ページ46)

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第四十四魔（入間＆夢主Side）ページ46

「私ね！私ね！メイメイが嫌がってるのにしつこく聞いちゃってね！そしたらメイメイ凄く怖い顔して怒ったの……でもね、それ以上にメイメイ辛そうな顔してて……」

クララはとても反省しているようでしゃっくり混じりに言った

「どんな事聞いたの？」

「い、言えない……メイメイ聞かれたくないみたいだったから……」

「貴様入間様が聞きたいと言っているのに……」

「アズ君いいよ。」

僕はアズ君に静止をかける
メイが言いたくない事をこれ以上聞くのはメイにもクララにも辛い事を強いる
それはだめだ

「私仲直りしたい！でも、メイメイきっとまだ怒ってる……！話も聞いてくれないかもしれない！」

「クララ、きっと大丈夫だよ。クララが反省してるって分かればきっと許してくれるよ。」

「そうかな？」

「うん。一緒にいってあげるから行こう？」

「入間ちぃぃぃ！」

クララは泣きながら僕に抱きついてきた
体が少し震えていたので擦ってあげるとクララは安心したのか震えが落ち着いていた

「にしても今メイどこにいるかな？」

「ハドラなら時期に仕事が終わって我々の元へ来るかと……そうです入間様！これを機にハドラがどうしたら喜んでくれるかを探ってみましょう！」

アズ君は嬉々としてそう言った

「でもどうやって？まだメイが何を好きかもわからないし……」

「そこはお任せを。実は先程の入間様の発言から試したいことが……」

「試したいこと？」

「はい、そうと決まればついてきてください。」

アズ君に連れられ僕達はある場所へ向かった

ーーーーー

「はぁ……」

昨日はウァラクにキツくあたってしまったので謝ろうと思ったのだがまさか今日は遅れて登校とは……
これでは謝るタイミングがどんどん掴めなくなるじゃないか
私は教室で教科書を読みながらため息をついた

「浮かない顔だな。」

「！？」

驚いて顔をバッとあげるとカルエゴ卿が立っていた

「そ、そんなことは……！」

私は突然の衝撃にあたふたしながらも答える

「そうか……？まぁいい。お前に少し手伝って貰いたいことがあるんだがいいか？」

(な、何ぃぃぃぃ！？)

カルエゴ卿から頼み事だと！？
そ、そそ
そんなの！

「喜んでお受けいたします！」

私は快く笑顔で答えた

「この書類をバラム教諭に渡してきてくれ。私が行きたい処だが生憎この後出先の仕事が入っていてな。魔生物室に引きこもっているだろうからそこへ行け。」

「承りました。」

私は丁寧に礼をし、教室を後にした
そう言えば一覧にはあったが入学式にバラム教諭はいなかったな……
一体どんな方だろうか