第十四魔 ページ16
「私が売店いくとね!何時も遊んでくれるの!」
「遊ぶ違う<威嚇>。お前売店出禁。こいつの能力……見た物出せる、万引きと見なす、要注意人物。」
陽気なクララとはうってかわり、売店の主カムカムさんはご立腹な様子でブラックリストを見せてくる
「万引きは、竹槍で突く。」
カムカムさんは鋭利な竹槍を出す
刺されたら痛そうだ
「ウァラク、店の迷惑になるのだからその様な行為は慎しまねば先生に叱られるぞ。」
「アハハー!」
(聞いちゃいねぇ……)
私が頭を抱えていたその時だった
「粛に!」
「!」
低く威厳あるお声
私は反射的にバッと振り返る
「全く久々の出勤だというのに。」
(カルエゴ卿!)
そこにいたのは尊敬し、愛してやまないお方、カルエゴ卿がいた
(ど、どどどどうしよう。こんな騒動の渦中にいたら……)
顔を真顔に保つのが精一杯の私を前に彼は入間様に気付くと後ずさった
それもそうだ
カルエゴ卿は入間様に対し当初から敵意を抱いていた
それなのにその相手に使い魔という下僕同然にされてしまえば屈辱きわまりないに決まっている
毎年兄の師団パーティーに行き、密かに観察していたのだが、あんなに取り乱したカルエゴ卿は見た事がなかった
……今ストーカーと思った奴表へ出ろ
「先生!お身体はもう大丈夫なんですか!?」
「貴様にだけは心配されたくない!」
あの時の様にカルエゴ卿は激情した
やはり使い魔にされた事でプライドその他諸々がボロボロなのだろう
「あのその節は……」
「黙れ、いいか入間。私は貴様の使い魔になど成り下がらん!私に枷をつけていい気になっている様ならすかさずその首掻き切ってやるからな……」
「きっ、肝に命じます……」
うん
羨ましい……
入間様の特性がああさせているのだろうけど羨ましい
怨み言言われてるのはわかるけど羨ましい
「だいたい貴様ら何を騒いで……」
「!」
カルエゴ卿が此方を見る
まずい、今にもにやけそうだ
耐えろ私、ここで印象悪くしたらいけない
「そこの……
「あっ……」
これは自己紹介出来るチャンスなのでは!?
高ぶる気持ちを抑え言おうとしたその瞬間
「私!?私クララ!あのね!私が売店にドーンしたら怒られてね!でもアズアズがお菓子くれたの!エギー先生チョコ好き!?ポケット入れとくね!」
(ウァラクゥ!)
先にウァラクのマシンガントークが始まってしまった
またしても良い処をとられ少し眉間にしわが寄る
しかも渾名だと!?
近距離で懐に手を入れるだと!?
無礼にも程があろう!
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もっち(プロフ) - はっ、、、、、!そうか、、! (2019年12月8日 8時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - もっちさん» だが忘れちゃいけない。彼女には他にも三人彼氏候補がいることを (2019年12月7日 23時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - あ、やはりそうでしたか(洗脳完了) (2019年12月7日 22時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - もっちさん» 夫婦っすよね……これは……(°▽°) (2019年12月7日 20時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - む!?見ない間に表紙が神ってる?前もうまかったけどさらに、、、夫婦かな?(洗脳) (2019年12月7日 20時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年10月20日 0時